150BPM

ものすごいサブカルですが、あまり気付かれません。

My lovery boy has gone.(But I love you forever and ever.)

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6月3日のこの写真が、この子との最後の写真になってしまった。

うちのオランダ人のFacebookで、すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが。

一週間経って、ひとまずこころが落ち着き始めたので、記録と感謝の意味を込めて。

 

2017年11月22日(水)21時9分に、お星さまになってしまいました。

なかたシドヴィシャスくん、14歳。

 

たくさん遊んでくれたみなさん、ほんとうにありがとうございました。

 

この日のこの時間は、どうしても抜けられない会食があって看取ることは叶わなかったけど、後悔はしてない。

(看取る場に居たとしても、怖くて逃げだしてたかもしれない)

看取ってくれたうちのオランダ人にはほんとうに感謝してる。

 

19日の日曜日に実家に帰った時、なんとなく最後になるんじゃないかと思って抱きしめた。

いつも「あいしてる」って心の中で言うと「ぼくも」って返してくれてる気がした。

そんな子だった。

その日は様子がおかしかった。

わたしの周りにはいつもあまり来ないのに、この日ばかりは「撫でろ今すぐ」ってずっと傍にいた。

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実家に戻ったこの子を抱きしめたら、まだ温かい気がした。

わたしが抱きしめてるから温かいんだなって思ってたら、ママが「あんた、まだあったかいやん~」て泣いてたから、「やっぱりそういうことか」って泣けた。

ありがとう。あったかいままで居てくれて。

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高校生の時に買ったシドヴィシャスのポストカードに、お手紙を書いて入れた。

 

車で来てくれる火葬業者さんがあって、そこにお願いした。

世の中便利になったもんだわ。

人間だと、仏滅とかいろんな事情があって葬儀までの時間が1週間くらいあったりして、余計につらかったりするやん。

でも、亡くなった翌日にすぐお骨にしてくれるのは、家族のこころのためにはありがたいことだなあと思った。

この日の昼頃までは少しだけ雨が降ってたんだけど、お別れの時間には真っ青な秋晴れ。

最後までいい子なんだから。

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インドで色んなシーンでお供えするマリーゴールドを入れたかったんだけど、無かったのでオレンジのガーベラにしました。

(渋谷東急の青山フラワーマーケットのメガネのお兄さん、御親切にありがとうございました)

 

あとは、この子と居る時によく炊いてたインド(というかチベットのお香)を入れた。

なかなか同じ物が見つからなかったんだけど、10年ぶりにインドに行って、最終日に見つけた時は泣いた。

(インド勢は「お土産に買ってきてって言わないでね…このバザールに来ること自体が難しいから…」って言ってたけど)

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きみが、よくママと手を振って見送ってくれた窓に置いたりして。

十数年ぶりに、ママに「そんなに泣かないの」って言われた。

 

こぢんまりと収まった姿を見て、ようやく実感が湧いてきたと共に、認めなくちゃいけないなあと思ったり。

 

ポツリ、と火葬台に落ちていた骨を思わず拾って食ったら、ママが「そうよ、そういうもんよ」って言ってた。

(確かママって大事な友達か何かが亡くなった時、骨を食った話をしてたような…)

これからはずっと一緒。ずっとずっと、離さない。

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最後までいのちを繋いでくれた「日本動物高度医療センター」の先生・看護師さん、ありがとうございました。

お花が届いて、家族一同驚きました。(ママは「感激したあああ」って言ってた)

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ここ一年くらい、背中の腫瘍が破裂して以来少しずつ具合が悪くなっていって、ママから電話があるたびに「(まさか…!?)」って思いながら電話に出てた。

実家に帰った時は、一分一秒を大切に過ごすようにしてたお陰で、もしかしたら家族の誰よりも先にお別れの準備をしてたかもしれない。

 

iPhoneに機種変した理由のひとつに、この子の写真を撮っておきたいという目的もあった。

 

だけど、あまり残すことが出来なかった。

ずっと、ずっと一緒だと思ってたから。 

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亡くなる前日に「胆のう破裂したから、緊急手術。麻酔から起きないかもしれない」って連絡が来た時は、呆然とした。

手術は乗り越えてくれたんだけど、次の日の夕方に急変。

腎不全を起こしてしまって、ママから「回復の見込みはないって言われちゃった…」って電話があったときは思わず会社の人に弱音を漏らしてしまった。

(休み明けに会社に行ったら、色んな人が声をかけてくれたりしたのには救われた)

 

6年前に亡くなったおばあちゃんも最期は腎不全だったから、もうダメなんだってすぐにわかった。

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(ここからイタイ話が続きますので、ダメな方はソッ閉じ推奨)

シドがうちに来たのは17歳の時。

当時(ほぼ初めて付き合った)彼氏が自殺して、人生ではじめてこころを病んだ。

その頃にパパとママが家族会議で「犬を飼おう」と日曜日に突然連れていかれたのが、大阪のドギーマンがやってるペットショップ。

この子は他の子よりも小さかったんだけど、パパの腕の中ですぐに寝てしまった。

即決定。

でも、登録するためにすぐに名前を決めなくちゃいけなくて、口を突いて出たのが「シドヴィシャス」というわけです。

ママもパンクなうちは、何の問題も無くそのままシドヴィシャスでいくことに。

(パンクな友達に犬の名前を聞かれて答える時、結構恥ずかしかった…)

「一人っ子だったし、番犬に」って思って迎えたみたいだけど、実際はわたしよりも寂しがりやでダメな子だった。

 

うちに来た友達の制服は噛んで穴を開けるし、女の子にはべったり甘えてた。

毎日一緒に寝て、毎日一緒にごはんを食べて、一緒に泣いて、一緒に笑って。

わたしが実家を出るまで、毎日わたしのことを愛してくれた。

 

何よりも、多感な時期のわたしのこころの隙間を埋めてくれたのはこの子だったし、きっとサニィの生まれ変わりなんだなって思ってた。

だから、「もうダメかもしれない」って聞いたときに「お願いだから、まだ連れてかないで、お願いだから」ってたくさんたくさんお願いした。

でも、最後のワガママは聞いてくれなかった。


Sunny - Ann Street Soul

Sunny
Yesterday my life was filled with rain
Sunny
You smiled at me and really eased the pain
Now the dark days are gone, and the bright days are here
My sunny one shines so sincere
Sunny one so true, I love you

 

あいしてた。こころから。ずっと。これからも。

虹の橋のたもとで、また会える日までみんなと遊んでてね。

 

たくさん愛のある言葉をくれたみなさん、ありがとうございました。