150BPM

ものすごいサブカルですが、あまり気付かれません。

夏のはじめの大戦争の話。

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2週間、この人の背中ばかり見てた。

夏が始まる一番良い時期を、政治のことについやした。

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自民党なんてダメだ!」とののしられる、街中の遊説(通称、桃太郎)は新しい敵と戦うことの辛さを知った。

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誰一人耳を傾けてくれる人が居ない、 街頭演説でも後ろを守ってた。 

候補者にいきなり詰め寄る人もいた。

そういう時は出来るだけはがしてあげて、文句を言ってくる人の心を落ち着かせるように努力する。

争い事はしたくない。誰も傷つけたくない。

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こちらが「あさかぜ号」。

「 テレビで見たことある〜!」とか言ってたら、「れーこ、明日あさかぜな☆」って。

めちゃくちゃテンション上がったけど、地獄だった。

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後ろのここに乗ります。

しかも、吹きさらしの中、4時間ノンストップで。

朝の駅頭より、15km歩く遊説より、このあさかぜ号が1番きついねってなった。

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ここでも、候補者の後ろを守ってた。

こういうところで手を振る時は、指は開かずにくっつけたままじゃないといけない。

票が逃げるからって。ゲン担ぎみたいなもんはたくさんある。

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一緒に、夜遅くまで駅に立ったりした。

誰もこちらを見ることがない、孤独な時間。

声を枯らす候補者が「負けられないんです。勝たなきゃいけないんです」って言ってるのを見て、後ろでこっそり泣いてた。

だってさ、そんなこと口に出せる若者なんてどれくらい居るのよ。

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年下の秘書男子。

本当にすべてを一人でこなし、現場対応能力にも長け、人当たりもやわらかくて尊敬する。

私たち2人は、周りがなんと言おうと候補者がトップ当選することを信じてやまなかった。

まあ結局2人になると、そういう話をする感じになるんだけど。

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事務所入りしてすぐの遊説なんて、3人だけだった。

これが最高ツラくて、これを超えるツラいことはこの後の選挙戦、無かった。

政治家がいつも話しながら歩いてるのを見てるだけだったんだけど、いざ自分がマイクを代わってやってみると、それはもうキツいものだった。

体力には自信があったんだけどなあ。

すごいときで3万歩、18kmとか歩くときもあった。

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ポスターの場所を決めるくじ引きをやらせてもらったんだけど、責任重大で吐きそうになった朝。

しかも、くじ引きが行われる区役所前でカラスに襲われた。なんなんだよ。

結果、まわりの人たちも候補者も、みんな褒めてくれて報われた…。

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わたしが参戦した2週間の戦いは、自民党の歴史的大敗という結果に終わった。

参戦してきた選挙で、はじめて負けた。

(わたしの本陣は、自民の現職・新人2人とも落選という結果に)

これでこの区は自民の都議が「ゼロ」になってしまった。

 

応援して頂いた方、不徳の致すところでございました。

15,000人余りの方、ほんとうに申し訳ない。

 

候補者が「やりきった」って言ってたから、こちらも「自信を持ってやれるだけのことはやった」って言えた。

負けたけど、正直なんの後悔もない。

もし、また彼が政界に戻ってくることがあると良いんだけど。

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この候補者のことは昔から知ってて、立候補の連絡をもらった時に、本当に驚いた。

 わたしが事務所入りして何日か経った頃、そのことについてたまたま2人で話す機会があった。

 

それまで聞けなかった"立候補した理由"を聞いたら、同じ方向を向いてることがわかったから、全身全霊で支えなくちゃいけないと思った。

候補者を見守り、労い、モチベーションが下がらないように慰め、一緒に泣き、背中を押す。

そういうことを、実務をこなしながらやり抜かなきゃいけない我々のような立場の人間が居ることを知ってほしいです。

 

今回の選挙で学ぶことは、すごく多かった。

こういうエキサイティングな現場って、生きててもなかなかないと思うんだよなあ。

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選挙戦では、イケメン秘書を見ることだけが、ただ唯一のモチベーションだった。(うるせえ)

 「今日も美しいですね」って言ったら「恐ろしくストライクゾーンが狭いんですね」って。

いやいやお顔がよろしいことで。

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最後に。

山内先生、ご当選おめでとうございます。

(この話はまた今度)