2024年のド年末にNetflixでAviciiのドキュメントがリリースされる。
というのを、YouTubeでダンス的な曲ばっかり見ていたら、予告がおすすめに出て来て知った。
タイトルは『アヴィーチー: アイム・ティム』。
なんか切なくてつらくて、泣いちゃった。
Aviciiって消費されるアーティストになってしまった感があったから、すごい前から好きだったのに「好きだ」って言えなかった。
見た感想は、
みんな、仕事の塩梅とこころと身体のバランスを大事にしようね。
ってこと。
(もちろん、わたしも)
ちなみに、『アヴィーチー: マイ・ラスト・ショー』っつーのもあるから、絶対に合わせて見てね。
これは2016年8月28日にイビザ島で行われた最後のコンサートの模様なんだけど、Netflixの説明がコ↑レ↓
前向きな気持ちになんて、全然ならなかった。
甘くて切ないっていうのは有るかもしれないけど。
このライブはいろんな形で見てたけど、やっぱり全部良曲だった。
Aviciiというのは、サンスクリット語で「無問地獄」っていう意味なんだって。
最高にクール。”アヴィーチー”っていう音の響きも良い。
ちょっと前に、脳科学をやってるともだちと爆音の中作業をしながら「なんで音楽かけてても仕事できるんだろう。マルチタスク?」なんて言っていたら「俺たちは同じ脳の構造をしていて、爆音で周りの音を遮断することによって集中力がアガる脳みその仕組みなんだよ」って教えてもらった。
今のオフィスは個室っぽさが無いから、ちょっと苦労する時がある。
Aviciiを最初に聞いて意識したのは本名名義のTim Berg「Seek Bromance」。
タイトルが聞こえてきて「え?マジ?」ってなったのを覚えてる。
もともとTiëstoに気に入られてキャリアをスタート、というのを見てから元々Tiëstoの歌モノトランスが大好物だったから余計に好きになった。
人を好きになる気持ちって、なんていうか。片思いで終わることがあるよね。
もちろんいわずもがな、ゲイに恋したことがあるから余計にこの歌が刺さった。
ていうかそもそも男女の友情って存在するんだろうか。
どうなんだろう。イケんだろうか。
ゲイってさ、見た目がキレイでいい匂いもするし、なんてったって柔らかな物腰でちょーイケてるから、そんなの好きになっちゃうじゃん。
話も聞いてくれるし、褒めてくれるし、落ち込んだらパーフェクトに慰めてくれるし。(ここが重要)
銀座のショーパブでバイトとかするくらいだからそういう人たちはずっと身の回りに居た。というか居てくれた。
うっすらとした恋は成就することなんて無いんだけど。
うっすらと恋をすることってこころの栄養になるって誰かが言ってた。
やっぱAddicted To You だよね。
わたしには名前が4つあるやん。
本名のような「れーこ」、フェチ現場の「みづき」、元からのあだ名の「Peco」、地下界隈の「ペレ」。
(「みづき現場」で知り合った人が「れーこ(さん)」って呼んでいいか聞いてくれる時があってもちろんOKするんだけど、なんとなく距離を縮めてくれた気がしてうれしい)
まさにこのAviciiとTim問題と一緒で、境界線がしんどくなる時がある。
そういう時に「しんどい」って気づけるタイプじゃないんだけど、ちぎれそうになったらそれを察知してくれる事務担と社長に支えられてる。
「最近おやすみ取られてますか?」「わたしから社長に言いますよ」って言ってくれる女史たち。
「寝てる?」「お腹空いてない?」「飲む?」って世界中どこでも気にしてくれる社長。
不安になった時に「お前は賢くてゴージャスだ!最高の女だ!天才!ブチかましてこい!」って言ってくれる人もいる。(ふぁいぶちゃむいつもありがとう)
そういう「スーパーマネージャー」みたいな人がそばにいてくれるし前に立って守ってくれるから正気を保ってられるし、みなさまに安定したサービスを提供し続けることができるんだと思う。
それに気づけなくて、責任感を強く感じすぎて仕事をこなしていたAviciiの感じもすごく理解できる。
ていうか、仕事が忙しすぎたんだよね。わかる。
鎮痛剤を使用していた、ということを見てて苦しくなった。
今思うと、わたしよく死なないで生きてるなと思う。
そして人生のターニングポイントになったインド行きの飛行機の中で聞いたのが、リリースされたばかりの「Lonely Together」だった。
しかも歌ってるのはわたしと同じ名前がついてるRita Ora。
「I might hate myself tomorrow」っていうその歌詞がしんどくて、窓の外を眺めながら泣いてしまった。
その後インドでめくるめく毎日が始まるんだけど、まさに「Lonely Together」という言葉がぴったりの旅になった。
誰かと一緒にいても、お互い”孤独”を拭えなかったら、それはもう仕方がないよね。
失ったものが大きすぎるけど、美しい思い出は美しいままで胸にしまってる。
この曲の「Let's be lonely together」という歌詞の言葉を大事に、今の仕事をしてる。
どういうことかというと、収集って一人で始めるものでしょ。
だから、その”一人でやる収集”ということを一緒に続けて行きましょう、ってお客様にお伝えしてる。
わたしは絶対に諦めないし、絶対に手を離したりしませんって。
とか言いつつ、すぐ一人になろうとするから周りに怒られるんだけど。
一緒に孤独になろうよ。
この追悼LIVEを、香港の朝の時間にリアルタイムでみながらシャワーを浴びて「わたしこんなところで何してるんだろう」って朝の支度をしながら思った。
と同時に、「生きてる間に日本でLIVEに行ってて良かった〜」という気持ち。
ていうかわたしの傍らには、いつも世界中でAviciiがかかってたのになあ。
こういう美しい歌モノのEDMをずっと聞いていたいんだけど、Avicii以降なかなか見つからなくて困ってる。
Joy DivisionもTMGEも、夕焼けの丘もエイミーワインハウスも、Nujabesも。
みんな音だけを遺して、お星様になってしまった。
特に自死してしまった人の音楽は、それ以上のものがリリースされないから単純に「もったいない」と思ってしまう。
もっとその人の音を浴びたかった。
David Guettaが回したトリビュートコンサート、どれも良曲ばかりで気を失いそうになる。
プレイしくれてありがとうの気持ち。
Aviciiがお星様になったすぐ後、ツアーTシャツを着て恵比寿を歩いてたら前から歩いて来たHipなお兄さんが胸に拳を2回当ててハンドサインをくれた。
ありがとう、お兄さん。慰めてくれて。
もし、ちょっとAviciiの名前を聞いたことがあるよって人は今回のドキュメントを見てみると良いかもしれないけど、ちょっと生きることが疲れちゃうかもしれないから、心身ともにベストなコンディションの時に見た方が良いと思う。
みんなはどの曲がすき?
わたしはねえ、