150BPM

ものすごいサブカルですが、あまり気付かれません。

沼野充義先生最終講義とビールの話。

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東京大学で長い間教鞭をとられていた沼野充義先生がついに退官された。

なんとなく沼野先生の最終講義についてお聞きしたのが2月なかば。

初耳だったから「どこかにインフォメーション載ってます?」ってお聞きしたら「あまり派手にしたくないから…」っておっしゃってた。

去年の野崎歓先生の最終講義には行けなかった(というか行かなかった)ので、文学の世界に戻ったからには、必ず行きたいなって思った。

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2月に東大のシンポジウムに行ったときの看板の文字が間違ってた。

惑のロシア」なはずなのに「惑のロシア」になってたのを沼野先生にお話ししたら、「あれ、書き間違えちゃったかな。いつも魂のこと考えてるから」っておっしゃってて「(え!ご本人が書いてたの!?!?!?!?)」ってなったし、なんだよそれめちゃくちゃいいやん!ってなった。

めちゃくちゃfunnyな方やん…。

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この時のシンポは「ロシア文化辞典」の発刊記念シンポで、到着したときにはすでに満席。

満席すぎて一旦ドア閉めたくらい。

立ち見だったんだけど、前には渡辺先生、後ろにはロシア正教の元司祭様という贅沢な空間だった。

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プログラムがめちゃくちゃ豪華!

わたしはこの日秩父宮ラグビーを見に行ったあげく軽く飲んでたので、17時くらいにはギリ間に合うかなって思ってタクシーで急いだ。

運転手さんがめちゃくちゃいい人で和んだ。

おばさん現金はあまり持ち歩かない派なので「クイックペイでお願いします」って言ったら「学生さんじゃないですね」って言われた。

「えっ何で??」ってなってたら、「学生さんはクレジットカードとか…」って言うてはった。

そっか。って。

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野崎歓先生のときみたいに、ゲストスピーカーもたくさん呼んだりするんだろうなあ。と思ってたのに、突如中止。

文学界の損失!!!!って絶望してたら、NHKの100分de名著のプロデューサーさんがYouTubeでの生中継を企画してくれたそう。

泣いた。NHKありがとう。(パパ元気かな)

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ほんもののシンポジウムみたいだった…。

でも、ほんとは東大の法二2の1で、すし詰め状態の中聴きたかった…。

あの熱気は、たまらんよね。アアッ!参加してるゥッ!ってなる。

ニヴフ人」のことは全く知らなかったんだけど、ニヴフの人が歌う歌はどこか美しかった。

言語を統制されたり、つらい過去もあるみたいだけど、こういう残された種族を絶やしちゃいけないなって思う。

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おうちだからビール飲んじゃう。乾杯。

何年か前にパパに買ってもらったPS4(と、大型テレビ)がこんなに有意義な使い方が出来る日が来るなんて!

2600人もの人が同時に見てたと思うと、YouTube配信も悪くないなって。

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先生がワイプで抜かれるなんていうのが面白くて笑っちゃった。

サハリンスクで「村上春樹のシンポをロシア人が開催してる」というのがすごい。

もちろん、村上春樹本人は呼ばない。それもすごい。

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もしかしたら文学系のお友達が見てるかもしれないから、YouTubeの名前を一瞬Margaritaに変えた。

質問してもいいよってな雰囲気だったから、「次の翻訳などのご予定」を聞いたら、拾われた。

「言えないけど///」みたいな感じだったけど、聞けてよかった。

質問して良かったー!

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最後は花束でフィニッシュ!すごいハッピー◎

淡々と、いつものシンポジウムでの名司会のように進んでいく講義が心地よかった。

特にしんみりすることが無くて、なんでだろうと思ったらこの春から名古屋外大で引き続き教鞭をとられるとのこと。

最高!

だって!名古屋外大の学長って!ほら!あの人!あの人だよ!ほら!

と思うと、泣ける。

 
【無料公開中】沼野充義(東京大学教授)最終講義「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」

YouTubeアーカイブされてるので、自宅待機の皆様、ぜひ!

バッチリ2時間の講義って感じ。

是非ともYouTubeを見て欲しいので、ここで内容は語らないぽよ。

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翌日、ものすごい季節外れの雪が降った。

蕎麦屋のとこの桜と大粒の雪が儚くて、寒いのに何度も窓を開けてみた。

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余談ですが、最近はうちではずっと「青のプレモル」を飲んでる。

上面発酵酵母で高めの温度で発酵してるって。ビールの起源ともいえる紀元前6,000年頃からの伝統的な製法だってさ。(サイトより)

普通のプレモルが下面発酵らしいので、そもそも作り方違うのとかすごくない?

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普通のプレモルもおいしいけど、青いやつ飲んだらもう戻れない。

飲みたいときにコンビニとかでエールがサクッと手に入れられると思えば、上出来だと思う。

「ほんとにおいしい」って感じ。

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赤いやつはセブンイレブン限定っつーことみたい。

青いのを普段飲んでると、ちょっと物足りないかもしれんけど。

学生の頃の合宿で「ビールというものは、こういうものをいうんだよ」って教わって、美味しい!と思って以来、ずーっとプレモル

それまで典型的なビールが苦手なタチだったんだけど、プレモルを知ってからイメージが変わった。

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ハイネケンもすき。

ただ、これを手に取る時「ハイネケンじゃなくて、ハイネッケンなんだよ」って発音を直されたのを思い出す。

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今ではクラフトビールがすき。だいすき。(IPAは苦手)

最近はタップで飲めるクラフトビールも増えてきて、めちゃくちゃうれしい。

ツムビアホフ」の新宿東口店はドイツの「ホフブロイ」さんの公認のお店。

食べ物もおいしかったけど、トイレが男女共用でちょっとキマズい。(男性側が)

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飲みに行った時でも、ビール→シャンパンやらハイボール→最後にビールに戻りたいタイプ。

ちなみに、いつもの店こと箕面ビールがドラフトで飲めた新宿三丁目の「Bistro BLEU」さんは閉店しちゃった。

センスのいいジビエと生ガキを出してくれる、とても良い店だったのに…。

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瓶のクラフトビールはまたそれで良し。

外だと瓶のものはそのまま飲みたいけど、レストランで出されるときはグラスに入れて色も楽しみたいタイプ。

うちで飲むときも出来るだけグラスに入れるようにしてる。

グラスっていうかコップが好き。

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都内なら「T.Y HARBOR」がたまらんよね。

ご飯も昔よりはめちゃくちゃおいしくなったし、何よりロケーションが最高。

グラスも大きさが選べるし。

天王洲アイルまで行くのはクソだるいけど。

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またこうやって、「クラフトビール飲みに行こうよ」って行ける日が来たらいいな。

名古屋と京都とロシア文学の話

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コロナウィルスで騒いでる中、1年ぶりに名古屋にワンタッチしてきた。

初めて降り立つ駅とか、久々に新鮮な感覚だった。シャトルバスに乗ればイージー

あいにくの雨だし、めちゃくちゃ寒くて心が荒んだけど。

名古屋からすぐだし、思ってたより遠くなかった。
雨の上社はすごく寒くて、チョーシ乗って薄着してったからツラかった。

校内を少しお散歩していたら道を聞かれたので、大学生コスプレは成功ってことで。

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敷地はそんなに広くないイメージ。モスバーガーがあるなんて、うらやましい。

うろうろしてたら迷っちゃったんだけど、セブンイレブンのお兄さんが優しかった。

名古屋を拠点にしてる友達は居るけど、みんな東京で会うから、意外と行くことが無い場所が名古屋。

 

今思えば意識的に文学界隈から離れたことを何度も後悔するけど、時間が解決してくれることもあるし、離れてみて初めてわかる大切さも、あるよね。

わたしだって、子供だったんだ。って。
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京都ではこのタワーの下の老舗ホテルに泊まった。

タワーって好きかも。

大阪にいる大親友に連絡して、京都で合流した。

こんな大人の遊び方が出来るようになったんだって、少しうれしかった。

これからは関西にもっともっと帰れるようにしたい。

強め女子2人旅だったせいかもしれないけど、一切「ナンパ」されなかった。f:id:pecotaranta:20200308093114j:image

親友が行きたいっていうから、「安井金毘羅」さんに行ってきた。結構軽い気持ちで。

そこで紙のお札にお願い事を書くんだけど、真剣に書いてる隣でわたしもお願い事を書いた。

「ここは縁切りの方法が斜め上だから、ちゃんとしなきゃだめ」って念押しされた。

外国の人もチラホラ居たんだけど、どういった思いでここに来たんだろうって思った。

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ガチ勢はこのアーチを腹這いで往復するんだけど、あまりにも並んでたので今回はお願い事書いたお札をのりで貼るだけにした。

「悪縁を切って、良縁をつなぐけど、逆もある」って聞いて、世の中プラマイゼロなんだなって。

後日談としてちょっとヒヤリする話があって、ずっと慕ってた会社の人が突然辞めた。

お願い事にはもちろん「良縁をつないでほしい」的なことを書いたから、ちょっとビビった。

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2年ぶりの八坂神社。「安井金毘羅」さんから歩ける距離だった。 

厄年真っただ中の時に友達にお守りを買ってもらったとこ。

効果があったかどうかわかんないけど、心強さはあったよね。

アジア系の観光客が少なくて、スイスイお参りできた。

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途中で寄ったお肉屋さんの、目の前で揚げてくれたハムカツが熱々カリカリでおいしかった。

こうやって歩きながら食べるなんて、高校生の時に戻ったみたいで懐かしかった。

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2年ぶりの平安神宮。「八坂神社」から歩いて行ける距離。

奥まで行ったのは初めてだった。

赤青白のコントラストが美しかった。御朱印集めも捗ったしね〜。

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ここ数年突っ走って仕事してきたから、たまにはご褒美がてらchill outしなきゃ精神が持たないということがわかった旅だった。

とくにコロナウィルスのせいで海外旅行の予定が立てられない今、余計に。

あと、会いたい人には会っておかないと、なにがあるかわかんないしね。

大人になったら、尚更。という話。

「そうだ、京都いこう」は間違ってない。行った方がいい。

アンティークコインのディーラーは安易に「賭博者」を読まない方が良い話

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ドストエフスキーの「罪と罰」を読んでる最中に「賭博者」を読み始めた理由は、光文社の新訳の刊行から日が浅いということと、ドストエフスキーが「罪と罰」を書いている最中に「賭博者」を書いたっていうのを講演会で聞いたから。

あ、じゃぁその気持ちがちょっとくらいわかるかしら、って思って読み始めた。

中編だったし字も大きいし、すぐに読了した。

(読み終わっても、そのへんの気持ちは何もわからなかったけど)

 

ただ「アンティークコインを扱う仕事」をしてる以上、この「賭博者」がキツかった理由がひとつだけ。

色んな国の通貨がわんさか出てくること

仕事柄、いちいちイメージが浮かんで「えぇーっと?当時のレートで…?キッツ…」ってなった。

さらには、カジノへ行くために両替すると別の通貨単位になるので、そのたびに「ふざけんなよ…」って立ち止まることになるので、内容をリセマラするハメになった。

でも、2回ほど「賭博者」に関する講演会に行って「出てくる地名(ルーレッテンベルグ)は架空の地名」っていうのを聞いた。

っていうことは、通貨単位なんて気にしないでいいんじゃないか、って。

という訳で、カジノには「お金」がつきものだし、自分のメモがてら実際の物を見ながら整理することにした。

 

まずは第一条件として「1866年の通用貨」で考えていくことにする。

ドストエフスキーが「賭博者」を書いたのが1866年ということ(Wikipediaより)なので、この年にすでに使われていたお金=通用貨を中心に調べていくぽよ。

1866年発行だと、リアルタイムで市中に通用するとは考えられないので、それ以前に発行されたものを中心に考えていこうかなって。

ページも適当に追って拾ってるだけなので、あとで追加が出るかも。

あと、銀貨よりも金貨の方が通貨単位がデカいということも頭に置いておく。

手元に実物がないものは写真が高画質なHeritage Auction(https://www.ha.com/)さんから写真を頂いてきました。(Kennethいつもありがとう)

(もし、時代考証とか違ったらご連絡ください)

 

・8ページ 「1,000フラン札」

 今は紙幣は専門じゃないけど、前の会社にいたときに一番最初に興味を持ったのがお札だった。

外国の紙幣はとくに色彩豊かで繊細で美しいから。

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一番最初に紹介しといて一番自信が無いんだけど、多分このBlue紙幣じゃないかなーと思う。

でも、発行年とか追えなかったから、もうちょい推敲が必要。だと思う。

 

・25ページ「700フローリン」 

「フローリン」という通貨は英国とオーストリアで使われてるんだけど、中身を読む限りオーストリアの方かなって思ったけど、この年代には発行が無かった。

フランツヨーゼフ1世の時に1866年だけの発行(単年号っていう)の銀貨があるけど、オンタイムで流通するとは思えないので、これじゃないとすると1851年から発行されてる英国のフローリン銀貨。

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ヴィクトリア女王のフローリン銀貨は、ゴシックの文字などの細部にいたるまで全て美しくて、実物は500円玉より少し大きいくらい。

サイズもちょうどいいのでコレクション向き。

でも、どこか「このコインじゃない気がする…」って思うんだよなあ。

 

・31ページ「ルイ・ドル」

これはフランスから発行されている「ルイドール(Louis d’or)金貨」のことなんじゃないか、と思ったら混乱した。

何故なら、ルイドールの発行は1643年~1791年までなので「賭博者」の頃はナポレオン3世の20フランに切り替わってる時期なので、余計に混乱した。

ボスに聞いたら「お話しの中だったら、そういうもんなんじゃなーい?」って感じだった。

貨幣についての法律なんて国によって違うし、ましてや架空の設定だから「そんなもん」なのかもしれない。


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ちなみにルイドールはこちら。NGCの鑑定に出したやつだから、ケース入りだけど。

「ドル」というとアメリカの「Dollar」のイメージだから、「ドール」って訳して欲しかった…(どうでもいい)

 

・32ページ「1グルデン」

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オランダのウィルヘルム3世のグルデン銀貨じゃないかなと。1850年~1867年までの発行だし。

単位は1グルデンと、写真の2と1/2グルデンという中途半端な感じ。1グルデンの次は5グルデンとかで良くない?

 

・33ページ「100フラン金貨」

これはみんな大好きなフランスの「ナポレオン3世の有冠(月桂冠つけてる方)」というやつ。1862年~1870年までの発行なので、これに間違いないと思う。

うちの会社では略しすぎて「有冠」って呼んでる。

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とにかくナポレオン3世のこのコインは「顔がいい」のですき。

こちらは「BB」の刻印があるので、ストラスブールで作られたもの。(ちょっとレア)

 一般的に「ナポレオン」ていうと、多分フランス革命の頃の「ナポレオン・ボナパルト」のほう。

この人は、その甥なので別人。アルプス越えはしないほう。

 

・36ページあたりから「フリードリヒ・ドル」

「フリードリヒ・ドール(Friedrich d'or)」のことだと思うんだけど、発行が1741年~1855年までだから「賭博者」が発行された1866年には発行されていないので、ルイ・ドール同様な扱いで登場してると思う。

この通貨単位はデンマークプロイセン(ドイツ)から発行されているんだけど、本文に「ホンブルク」って出てくるから、プロイセンの方かなって。

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4人の王様によって代々作られてるけど、1841年~1852年までのフリードリヒ・ウィルヘルム4世が発行期間もまあまあ長いので、流通量は多かったと思う。

 

・286ページ「1スー」

全くわからない。Sueだったとしても全くわからない。今度詳しそうな人に聞いてみる。

 

ターレ

ちなみに「ドル」の語源が「ターレル(Thaler)」なんだけど、このターレル銀貨が由来。

わたしは「ターレル」じゃなくて「ターラー」って呼んでる。

1857年オーストリア帝国がフェアアインスターラー(Vereinsthaler)を定めて、ドイツ全土で通用するようになった。

「賭博者」が刊行されたのが1866年だけど、1864年と1865年の発行枚数が約400万枚と多めなので、1864年1871年発行のウィルヘルム1世のターレル銀貨が有力。

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プロイセン以外にもザクセンとかの諸侯国が各地で発行してるけど、ここはメインのプロイセンを載っけとく。 

ちなみに1866年の発行枚数は2,400万枚とケタ違いに多いので、これはオンタイムで流通の可能性有り。

 

以上のことを踏まえると、325ページの「15ルイドルあるが、かつては15グルデンからはじめたこともあった!」っていうのも「最初は銀貨からはじめたルーレットだったけど、勝った取り分が金貨になったってことか。」って思うと、理解しやすい。

お金って難しい。余計な知識のせいで、ややこしかった。

344ページの読書ガイドに国際換算率とか書いてあるけど、ベースがルーブルだったりするけどわかりやすい。

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途中、ロシア文学とコインにめちゃくちゃ詳しい収集家(というか大家)にこの辺の話をしたら、「ちょうどその頃は…」っていう感じでどんどん沼の奥底に引きずり込まれた。

ロシア文学から離れていた去年、クリスマスに「ロシア革命の貨幣史」を送ってくださった。それからちょくちょく読むようにしてるけど、マジで中身が難しくて難航してる。

あの頃…ロシア文学とか…もっと真剣にやっておけば…。って思った。

そのことを会社の大先輩に話したら「そうやって思えるってことは、大人になったってことなんだよ」って言ってもらえて、ちょっと後悔が薄らいだ。
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「賭博者」に出てきた100フラン金貨は、年代が違うとデザインがエンジェルに変わる。

大人になったので勇気を振り絞って「会員に…なります…」って言ったら、すぐにこの会員カードが手元に届いた。(ありがとう泉岳寺のコイン屋さん)

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デザインが好きな1841年の5ルーブルみて。時代はニコライ1世の頃。

ちょうど、ドストエフスキーの時代。

裏の「АЧ 」は当時の造幣局の責任者Alexei Chadovさんのイニシャルで、これは「СПБ」なのでSt. Petersburg Mint=サンクトペテルブルク造幣局で作られたってこと。

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ロシアのコイン専門の書籍も頂いたのにまだ少ししか読めてないんだけど、ちゃんと勉強しないと。

わたしの抱えてる収集家さんたちの中にはロシアとソ連のコインが好きだっていう方が結構いらっしゃることだし。

 

ドストエフスキーの作品の中ではさくっと読める「賭博者」が一番好きかも。

 

(ロシア)文学の世界に戻った話と読書メモ

https://www.instagram.com/p/B7suhOLDck2/

1月のこと。

カラマーゾフの兄弟」の初版本を手に取って、においをかいだ。

中のページをめくりながら「わたしの周りには「ロシア文学」に触れたことのある人はどれくらい居るんだろう。」って思った。(多分そんなに居ない)

わたしがロシア文学をやっていたことなんて、ほとんどの人が知らないんじゃないかって。

わたしも(わざと)忘れてた。

転職したりして「文学」を遮断して遠ざかって避けていた数年だった。

文学を意識的に遮断していた理由というのは色々あるんだけど、理由は大きく2つ。

恩師の退官と「文学」の名のもとで「ものすごく嫌な思いをしたこと」があったから。

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本棚を整理した。左から「悪霊」の3巻までサインが無い。

「謹呈」の紙が挟んであるのにサインが無いとか、「ドストエフスキー父殺しの文学」が何で下巻しか無いのかわかんないし、当時の記憶なんて曖昧。

わたしが学生時代に「ロシア文学」、特にドストエフスキーを学んでいたのは接触事故(というかもらい事故)みたいなもので、自分から望んでやっていたわけではなくて。

わかりやすく言えば「単位が欲しいからやっていた」という感じ。マジで。

カラマーゾフの兄弟」の新訳が出た時期で、空前のブームが巻き起こっていた頃。

そのあとロトチェンコにドはまりして、ロシアのアヴァンギャルド芸術に進みかけた。

そのままどっか別の大学に編入でもしてロシアの何かに進んでもよかったんだけど、当時教わってた恩師の突然の退官でわたしのロシア文学人生はいったん終わりを迎えた。

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たまたま講演会のお知らせを見つけたから、ここいらで一旦恩師に会って、自分自身と折り合いを付けようと思って参加した。

講演会は一般的なものでとてもわかりやすく、久々に触れ合うキリル文字も懐かしかった。

自分のルーツはこれだったんだ、って。立ち止まって考えることも大事なのかもしれない。

サインには学生時代呼ばれてたロシア語の名前が書いてあったおかげで、学生時代の「あの頃」に引き戻された。

 

タイトルだけでゲトった「世界が終わる夢を見る」だったけど、作家との対談や批評、コラムっていうわたしが読みたいものがいくつも収録されてた。

学生時代ゼミを受けていた辻原登先生との対談もあって、こころがグッてなった。

辻原先生の作品でダントツに好きなのは「ジャスミン」。わたしが生まれ育った神戸が出てくるし。

 

この本は装丁も美しいから、絶対に手に取るべき。タイトルが好きすぎてブログの名前を変えてしまおうかと思った。

世界が終わる夢を見る (Artes Mundi)

世界が終わる夢を見る (Artes Mundi)

 

 

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本棚の一番わかりやすいところにあったのがドストエフスキーの「罪と罰」だったから読みすすめてたんだけど、ここで「ロリータ」を再読しないとダメな気がして、脱線した。

ちょうど「金貸し老婆をぶっ殺す」っていうメインイベントが終わったところだったから、そっ閉じした。

「ロリータ」は結構小さな字で分厚い本っていうこともあって、かなり時間をとられてしまった。

でも、大人になってから読む「ロリータ」はそれはそれは甘美なスリラーで、文庫が刊行された時以来の再読だったんだけど、感じることがかなり違った。

巻末の解説は大江健三郎だし、かなりしっかりとした注釈もあって、新しい気付きがたくさんあった。

若島さんは「ヤバい」とか「キモい」とかかなり現代的な言葉を効果的に使っていて、これぞ読者に寄り添った翻訳やないか!ってなった。

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(この後ご本人の紹介ページにパスタソースをトバします)

去年の12月、テレビをつけたら「カラマーゾフの兄弟」の100分de名著をやってた。

これもなんかのタイミングって思って毎週見るようにしてたんだけど、あんなに学んだのにまだまだ知らないことがあるんだ、って新しい気付きをたくさん得た。

「新しいことを学ぶことは、とてもいいことだ」ってパパが褒めてくれたのを思い出した。

 

勢い付いたから、2/28の講演会を申し込んだら、読書会だったよね~。

しかも「カラマーゾフの兄弟」の読書会…。もう一回読むとか出来るのかな…。無理やん…。

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文芸誌「すばる」で連載されてる「ドストエフスキーの黒い言葉」は、回を重ねるごとに仄暗さが色が濃くなっていく。

時間があれば、行く先々の図書館でバックナンバーを探しては読んでるんだけど、何故か初回の連載が載ってる10月号がなかなか見当たらない。

 

カラマーゾフの兄弟」の翻訳で有名な著者だけど、わたしが昔から好きなのは、彼のこういうたぐいのエッセイや批評、あとは学術書

(「磔のロシア」と「大審問官スターリン」は最高OF最高)

リアルタイムで現役の文学者の文章が読めるなんて、貴重だよなあ。

 

というようなことがあって、改心してまた本を読むようになった。

会社への行き帰りの銀座線の中の約1時間の読書は、満員電車の気を紛らわせてくれる。

今勤めてる会社の社長が社員総会で「毎日必ず1時間は本を読むようにしてる」って言ってて、「わかる〜!」ってなった。

https://www.instagram.com/p/B7s3KtKjtcw/

 去年12月に光文社古典新訳文庫から刊行されたドストエフスキーの「賭博者」ってやつ。

紀伊国屋書店で講演会があって、サイン会が無し→有りになって急いでゲトった。

数年ぶりに光文社の駒井さんにも会ってお話ししたら、わたしが「アンティークコインの仕事をしてる」ってことを覚えててくださった。

「賭博者」は最初の方が困難、て訳者自身も言ってたけど、ほんとにその通りだった。

でも、老婆が登場してからめくるめく早さで最後まで読み切ることができた。

久々に「ドストエフスキーを読んだ!」っていう達成感を味わえた。中編だけどね!

 

一番身近な文学仲間は「地下室の手記に人生を狂わされた」って言ってた。多分良い意味。

 

人にはマイブームがあると思うんだけど、とりあえず出来るだけこういうアカデミックな場所に足を運ぼうと思う。マジで。

一応「会社のOLという擬態」をした毎日を送っているんだけど、アカデミックなことに触れていないせいでこころのゲージがすり減ってしまっていたのに気付いた。

置き去りにしてきたことを、回収して埋め直す毎日。

たとえば、これからあと10年あるとして、どれくらいの本を読むことが出来るんだろうっていうチャレンジ。というメモ。

今年のアンティークコインのオークションの話

https://www.instagram.com/p/B3zHmUNjmnz/

12月の日本コインオークション(NCA)で、今年のオークションシーズンが終わった。マジお疲れ様、わたし。

結果としては悲喜こもごもって感じ。そんなに手放しで喜べる感じでもないかな。

↓(次は来年の6月)

www.ncanet.co.jp

コインのオークションていうものが、東京で行われてるだけでも何回かあって、ワイがフルで参加(朝から晩まで)するのが4~6回あるんだけど。

ワイは会社が出品してたりするので、損益分岐とかいろいろいろいろいろいろやらなくちゃいけないことがあるからパソコン持って行ってずぅぅぅぅぅぅううぅぅぅぅっと作業してる。

今つとめてる会社は古銭とかコインだけを扱ってるわけじゃないから、色んな種類のタスクが重なったりするから仕方ないぽよ。

 

フロアオークションは(比較的)誰でも参加することができるんだけど、初めて参加する人は知り合いが居ないと供託金が必要だったりしてハードル高め。

会場もホテルの宴会場だったりして、それだけで緊張するよね。ドレスコード気にしなきゃだし。

(あと、日本の収集家は態度も悪くて、居心地が悪かったりする。)

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今年久々に参加した日本コインオークション(NCA)さん。

ダルマさんとこのオークション、ていうイメージだから、余計に緊張する。

オークションは開催日までに必ず「下見」っつーのをやってて、実際にカタログに載ってるものを手に取って確認できる機会がある。

下見には必ず行くようにしてるんだけど、気合入れて見ちゃうと2~3時間かかっちゃう。

 

下見はダルマさんとこでやってるんだけど、緊張するからなるべく行きたくないけど、行きたい(メンヘラ)

でも、ご贔屓の収集家さんとか海外のディーラーから下見を頼まれてたりすると、行かなきゃじゃん??

でも香港から帰国してすぐで時間無かったじゃん?当日行くじゃん?収集家と中の人に囲まれんじゃん?

マジで何を下見してるかって見ないで欲しいよねwwwww

第二部が始まる!!って思って、急いで下見してたら「めちゃくちゃイラついてたから声掛けるか迷った」って言われたのも申し訳なかった。ワイそんな顔してんのかーいって。

いつでもお声かけ頂いていいんだぜ、マジで。

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「パッソ使うから電源が欲しいぽよ」ってオークション会場でリクエストしたら、一番前に席作ってくれて、恐縮でした。

「前の方にビッグバイヤー風の人が居るなって、女じゃんって、れーこちゃんだった」って収集家に言われて、マジほんといつも態度デカくてすんません、てなった。

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 久々にオークションに自分の「個人名義」でコインを出したんだけど、いざ競りが始まるとめちゃくちゃドキドキした。

しかも知ってる人が自分のコインの時にオークショナーをやってくれるっていうのは、妙な緊張感あるよね。

基本的にスラブに入れたハイグレードのコインを「会社名義」で出品することがあるんだけど、今の会社につとめはじめてからは「個人名義」ははじめてだったし。久々の感覚だった。

終わったあとに何人かの収集家に「(無事落札されて)良かったね」って言われたから、William4世であのハーフクラウンってワイだってことバレてたんかーいって。

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そしたらここのCEOが「れーこちゃんのハーフクラウンは、とってもいいハーフクラウンだね」って言ってくれて、泣いた。そんなわけないじゃんね。だってこの人百戦錬磨だよ?

50回記念のオークションだし、ワイもこの業界10年だしってことで記念に出品させて頂いたら、カタログのページ半分を使ってもらってしまったというやつ。

「いつもの御礼です」って言われたけど、何にもしてないし、そんなことされたらもっと頑張んなきゃって思った。

 

無事落札されたってことは「誰かの手に渡る」ってことだから、考えるといつもさみしい気持ちになるよね。

 https://www.instagram.com/p/B0Krf4GjHx-/

こちらはいつもお世話になってるオークションワールド(A&W)さん。

電源もWi-Fiもあって、しかも軽食も常備されてるので長時間勢にはありがたい。

www.auction-world.co

https://www.instagram.com/p/B3ZIJZyD9oB/

やっぱり英国のWilliam4世のハーフクラウンがだいちゅき。

自分が持ってるやつよりも綺麗だったら入札しちゃおうかなって思ってたんだけどねー。

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オークションには「ハイライト」って呼ばれる、表紙に掲載されるような「スーパーどちゃくそSS級レアなコイン」が出品される。

 

自国に持って帰ってほしい気持ちもあるけど、日本国内に残ってほしい気持ちもあって複雑。

たいてい大型の金貨って贈答用か、貿易用とかの「大きな金額の支払い用」に作られてたりするから、自国で流通することはほとんどない。

いざ欲しくって探すとしたら、外国なわけで、日本人が結構立派にコレクションしてたりする。

1,000万円超えてくると会場は「えっえっ誰??」ってザワつきはじめて、落札されると大体拍手が起きる。

 

抱えてる収集家が欲しい物を札を上げて入札してるときは、「(がんばえ~!負けるなァ~!)」って気持ちで応援してる。

まァ何が書きたかったかというと、夏のオークションで、ビビる金額で落札してる人たちの中に、わざわざロシアから来たディーラーが居た。

なんとそのディーラーが先月飛行機事故で亡くなったって、ロシア人のディーラーから聞いた。

ちょっと泣いた。

その人はほんとにリッチで、ロシアのモダン金貨をほんとにたくさん持ってるディーラーで、探してるコインを伝えたら必ず持ってるという人だったみたい。

人の命なんて、明日どうなるかわかんないからね、という話でした。

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日曜日のオークションの後、飲み直した時にいろんな話したんだけど、たくさんうれしいことを言ってくれたのはわたしだけのひみつ。

コインの神様と、コイン商で財を成したロスチャイルド家シャンパンを飲めたことは、これ以上ないほどの何物にも代えがたいシチュエーションだった。

あと、わたしがマジでコインの業界を離れてた2年間のことを「いなくなっちゃった」って言ってくれる人がいまだに居ることは、本当に申し訳ないことだと思ってる。

でも、きちんと事情を説明すると「そんなことがトラウマになってたんだね」って言ってくれて、すごくつらくなった。

わたしだって、人並みに傷付いたりするんだってこと、忘れないで欲しいよね。

https://www.instagram.com/p/B4iyLWKjIPJ/

来年も、れーこをごひいきにね。

https://www.instagram.com/p/B50T5EeDkpG/

みんなメリークリスマスだよ! 

渦中の香港に行って無事帰ってきた話

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12/5〜7までコインショーだったので、香港に行ってきました。

結果は、まずまず。

スタッフが1人辞めたのにもかかわらず、物をとられることも無かったし、お金もピッタリ合ってた。

ということは…ってボスと落ち込んだ。(辞めた子を連れていった2回は、トラブル続きだった)

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まず初めに確認しておきたいのは、デモがおきてるのは香港特別行政区政府がある金鐘(これでアドミラリティって読む)で、「香港島」の方。

わたしの生活圏は「九龍(カオルーン)地区」のなかの尖沙咀(チムサーチョイ。略してチム)っていう、中国大陸の方ということ。

九龍地区は火炎瓶やら大騒動になった「香港理工大」がある地区。

(おわかりいただけただろうか…)

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デモの影響かなんか知らんけど、突然のANAの減便のせいで、いつもより早い時間の羽田発っつー過酷な修行。

しかも、3月末の香港コインショーまで減便…。

ANAのカウンターで、隣に誰も居ない窓際の3列の席に変えてくれた。

そんなに人いないのかよ…っていざ搭乗したら、マジでいつもの半分くらいだった。

 

空港に着いたら、いつもは長蛇の列のイミグレが全く混んで無くて、1秒足りとも並ばなかった。

そのままスッーと通過。搭乗客も少ない飛行機だったから、荷物もすぐに出てきた。

 

デモが過激化するタイミングだと、エアポートエクスプレスが九龍通り越して香港島まで行ってしまうって聞いてたからビビったけど、無事九龍に到着。

シャトルバスも遅れることなくホテルまでわたしたちを送り届けてくれた。

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道中、色んなメッセージが道路に書いてあって、結構びっくりした。

これはペニンシュラホテルのすぐ裏側の道。

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HERITAGE AUCTIONSの窓口にコインショーのバッチ取りに行って「思ってたよりも全然危なくないね」って言ったら「Still Hong Kong」って言うから安心した。

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コインショー自体は、ヨーロッパ勢があまり姿がなくて、香港のローカルディーラーが多かった。

日本の業者も2社ほどキャンセルしたみたいで、ごめんねって感じ。
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オフィスの入ってるビルにある「一芳」でタピオカもできたし。

香港に行ったら「1日1タピオカ」って決めてるんだけど、夕方に行ったらタピオカ売り切れてたりするよね〜。

会場ですすってたら「タピオカ好きなん?ふーん」ってワイよりも年下の女の子に言われて、はじゅかちい。
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香港フードも美味しかった。って、これは鼎泰豊だけど。

ミラプレイスの鼎泰豊(会社の人は「ディン」て言う)は、一人でサク飯してる人が結構いて、びっくりする。

夜のご飯も支社の人が相手してくれるから、全然ヨユーだった。

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区議会の選挙が終わったばかりだったからかもしれないけど、ほんとに静かだった。

危ない思いも全くしなかった。

クリスマスのホリディシーズンってのもあったんじゃないかしら。今年のペニンシュラのツリーはこんな感じ。

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夜ごはんを会社の人と食べた後にひとりでお散歩してたんだけど、街中にはたくさんメッセージが書いてあった。

ほとんどが消されてるんだけど、それもまたリアルだった。

翌朝だいたいうちのボスに「危ない目に遭わなかった?」って言われるから、夜出歩いてたのはバレてたんだろーな。

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帰る日の朝、こっそり香港理工大を見に行った。ホテルから歩いて7〜8分のところ。

すごく穏やかで、ここはもう戦場じゃないのかーって感じ。

黄色い背の高いバリケードで囲まれてて、人の出入りが簡単にできないように、セキュリティが小さく入り口を開けてるだけだった。

「(ここで若い同志たちが闘ったのか…)」って思うと、ね。

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理工大のすぐ前の看板には、今回のスローガンのひとつでもある「天滅中共(天が中共を滅する)」が消されず残ってた。

こんなに身近なところだったなんて、行くまでわからなかった。

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帰りはヘリテイジオークションのケニスが空港まで送ってくれた。

帰国日の前日、12/8は世界人権デーだったから、香港島では大規模なデモがあって、その影響で空港まで行くの大変かもって心配してたから、マジでありがたかった。

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乗ったらスッーと天井を開けてくれて、そこから空見える感じだわ車内は広々だわ、めちゃくちゃ快適。

こんなに甘やかされちゃぁ、もう二度と公共交通機関には乗れない…ってなった。

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Thank u Kenneth!!

空港着いたら、搭乗券とパスポートを確認してもらって、中に入る感じ。

ボディチェックは無かった。
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空港で働いてるDonがわざわざ見送りに来てくれた。

「今の同世代の香港感の話」もたくさん聞けたし、またね!って別れた。

Thanks for u r good supporting!!

 

「こんな時に香港に行かせる会社マジクソ」って思ってたけど、向こうの友達が言うようにそこまで危ない感じは無かったし、行って良かった。

黒い服を着た人が集まってるとこには立ち寄らないことと、そこに警察が来てたらすぐに回避することって注意されたから、それを守った。

ただ、行くのは自己責任なので、おすすめはしないっす。マジで。

33歳になって1か月

最近のもっぱらのテーマは「QOL」なんだけど。

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7月の3連休に台湾行ってきた。

ネンイチ行きたい場所だし、つらくて長い日本の梅雨から逃げ出したかった。

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パレドシンていう台北駅の横のホテルが最高だったし、隣のスポーツジムのジャグジーも最高だった。(あと、総支配人がイケオジ)

暑い中日差しを浴びてジャグジーに浮かびながら、あーこの瞬間のために働いてたんだわ。ってなった。サウナもあるし、チルアウト出来た。

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 部屋入ってすぐにエロい湯舟があるんだけど、マジ最高だった。基本的に海外行くときはお気に入りの入浴剤持っていくタイプ。

部屋からの眺めはそんなに良くないけど、立地も悪くない。地下にはスーパーもあるし。

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帰国即六本木。おいしい泡とお肉とか食べながら色んな話したんだけど、怒られながら励まされた。

しかもめちゃくちゃリスペクトするコイン屋さんに「お誕生日おめでとう」って言われたときマジほんとしぬかと思った。

10年もこの業界にいると、こんな日がくるのかと思うと緊張して目の前の美しいお料理の味がしなかった。

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10年前からワイのこと知ってくれてる人たちなんだけど、前の会社辞めた時にコインの業界に対する自分の気持ちをリセットしちゃってた。

でも、リセットしてたのはわたしだけで、コイン業界から姿を消した2年間のことを懇々と諭された。

「どこに行っちゃったのって思ってた」って言われた時、「(あなたのお父様にも全く同じことをお手紙で頂いたんですけど…)」って胸がいっぱいになった。もう一回お父様に会いたいなあ。
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でも、終始緊張しすぎた。トウモロコシをナイフでそぎ落としたところが感動的だった。

タイムアウトんなっちゃって、デザートのクレームブリュレを残しちゃった。もったいなかったし、もっと飲み込めば良かった。
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その週末は横浜でお誕生日してもらった。

ひっさびさの横浜は遠くてヒリヒリしたけど、まさか自分のお誕生日のお祝いだなんて思わなかった。

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光るチャラいシャンパン飲んで、久々の夜遊び。

みなさまありがとーございました。たのしかった。何のシャンパンかわかんないくらい急いでみこんだ後に撮った写真見たら、ネクターでした。

甘いシャンパン大好き。さすがよくわかってらっしゃる。

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その翌日は、ワールドのオークション。朝会社寄ってパソコン持って会場入り。、

今回は土日ともガッツリとオークションに参戦。

頼まれてたLOTもあったんだけど、コイン屋さんに「れーこちゃん朝から晩までなんで居ないの?は?」って言われちゃって。

いやまさに仰る通りなんだけど、後輩のお世話もしなくて済むようになったし、ボスもOKしてくれて身軽になったから行ってきた。

 

正直最近ジュエリーのことで手一杯で、アンティークコインと真剣に向き合えてなくてつらかった。

(会場で隣に大好きなコイン屋さんも居たけど)「わたしほんとは毎日コインだけ触ってたいんですけどねえ」ってボヤいといた。

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6月末の香港コインショーの写真貰った。オフィシャルにも載ってたけど、仕事してる風で良かった〜。

 

それから何日か経つけど、多分うちのボス、わたしにアンティークコインしか触らせないようにしてくれてるっぽい。

ありがとう。

 

日曜日のオークションは仲良しの収集家がわたしのことを見つけてくれて、夜遅くまで会場に居た。めちゃくちゃありがたかった。

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この人は、いつもほんとに足の先までパーフェクト。最高。

いつもわたしのこと褒めてくれるし。でも、爪の先まで見てるから、気が抜けない。

 

目の前で2,000万を超える金貨が落札されて、それからロシアコインが次々と1,000万を軽々超えてく様子を見ながら、ひさびさにオークションで鳥肌が立った。

「(ああ。わたしこういう世界の住人だったの忘れてた)」って色々思い出した。

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梅雨がようやくあけて、わたしのこころ模様も晴れわたってく。

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CCFで会いに来てくださったみなさま。ありがとうございました。

来年も会いにきて。