(トラファルガー広場よりお届け)
今所属してる会社の出張で海外に行ってきました。2週間弱。
ロンドン、モナコからのフランクフルト経由。
わたしは行かなくていいんだろうなって思ってたら、結構ギリギリに「行くっしょ」って言われて正気か!?って思った。
ほんとは香港に行きたいのになあ、って。
イギリス英語とフランス圏はなんだか怖いし、初めてのところって怖いしってずっと尻込みしてた。
あと、8月末に行った学会のせいで「研究者になりたいな」というか「戻りたいな」と思ってしまった&社内の人間が辞めたせいでわたしも退職をちらり考えた。
ちょうど業務の波がエグくて、身動き取れないのが辛すぎたし、ちょっとボスとの距離感がわからないまま業務にあたるのに疲れちゃってた。
仕方なくスーツケースをパッキングして、いざ出発。
ひとまずサセックスの知り合いのところで一泊。
のどかでびっくりした。
そして翌日はボスと別行動。憧れのロンドンへ。
なんかよくわかんないけど急行電車が動いて無かったので、途中の駅までシャトルバスという荒行事。
なんとか辿り着いて、ロンドンまで。
どんどん変わっていく街並みに感動した。わたし、今ロンドンにいるんだって。
ヴィクトリアステーションに着いてそのままの足でウエストミンスター寺院へ行ったら、日曜日なのでミサをやってた。
もういろんな思いが込み上げてきて涙を溜めていたら、前後左右の人と祝福をする時が来て、隣の男性に「大丈夫?神のご加護を」って言ってもらった。
こういう場所には、一人で来るモンじゃないね。
そこからバッキンガムへ。
バッキンガムからお目当てのナショナルギャラリーまで歩く道「ザ・マル」を歩いていて、息がつまる思い出がフラッシュバックした。
昔10代の最後の方に「I'm walking through Mal right now, how are you?」って電話をかけてくる人がいて、ここがそうなのかと思いながらVAPEを吸った。
その気持ちは全然わからないし、通勤ルートなのかと思うと腹立たしかった。
わたしのベンチマークになるようなことばかりする人だった。
そして007がQと出会った場所があるナショナルギャラリーへ。
ちょっとだけ並んだけど、すぐに入れた。もちろん無料。
ちょっとだけドネーションした。
最初お目当ての絵を間違っていて、あとから「さっきの絵、なんかちゃうな?」と思って引き返したら、全然違う絵で感動してしまっていた。
本当はこちら。解体されるのを待つ船。
結構小さい。
なんというメッセージが込められているのかわからないけど、人が美しいと思うことにボーダーは無いんだなと思った。
そこにわたしのジェームズボンドは居なかったけど。
その後、またマルを歩いて地下鉄の駅まで。
ヴィヴィアンのワールズエンドに行こうと思って地下鉄のホームを降りて調べたら、まさかの定休日。
そのまま地下鉄でホテルの最寄駅まで行ってチェックイン。
しばらくしてボスがお友達とやってきたので合流。
その辺をお散歩して見つけたパブで一杯飲んだんだけど、日曜日だからキッチンがクローズ。
仕方なく入ったイタリアンが超絶おいしくてびっくりした。
これは看板メニューのカルボナーラ。
変にクリームなんかを使っていなくてめちゃくちゃおいしかった。
あと、奥にあるのがロメインレタスのサラダ。
わたし、こういうロメインレタスを自分で切りながら食べるサラダって好きなんだよなあ。
このモーメントのせいで、この後ずっとボスとイタリアンを食べ続けることになる。
ガラスのコップで出てくるカフェオレって好き。
っていうかガラスのコップが好きなんだよな、やっぱり。
2件目っつーことでイケイケなバーで一杯ひっかけて解散。
ロンドンの夜はたのしかったです。
朝ごはんは甘いものとカフェオレだよね、絶対。
イタリア系のカフェに入って、タルトシトロン的なもの(大好物)を食べた。
もうめっちゃおいしくて、さすがレモンカードの国!ってなった。
またカフェオレがガラスのコップで、うちでもそうしようかなって思っちゃった。
そして翌日は愛する著者に会ったり、いろんなディーラーに会うどさ回り。
会う人会う人、オタクばっかりで安心した。
あとからボスに「よくあんなに対等にやりあえたね」って言われたとき、別に普通に話してただけなんだけどなーって、自分がオタクだったことを忘れてた。
10分しか時間が無かったんだけど、ロゼッタストーンは拝んだ。
めちゃ良かった。大きめの石板が好きなので、ハムラビ法典に引き続き感動した。
何で大英博物館に10分しか居れないスケジュールにしたんだろう、とボスを恨んだりしたけど、文化芸術に興味がない人なんだろうなって諦めた。
なんなら、2度ほど出発前に「大英博物館行かなくていいんすか」って聞いたのに「いやおれは別に」みたいな反応で、めちゃくちゃ感じ悪いなと思ってた。
だってさ、ロンドン行ったのに大英博物館に行かないなんて絶対周りの人に「え?」って言われるやん。
結果ボスも楽しかったみたいだから、なんかよくわかんねーな、と思った。
(この頃はまだボスのことを理解せず、心のATフィールドを厚めにバリバリ張ってた)
周りをなんとなくお散歩して、バンメ。
たまたま入ったご飯やさんがポルトガル料理だったんだけど、美味しかった。
そして翌朝は一路ニースへ。(モナコ編へ続く)