第18回国際ドストエフスキー協会の学会に行ってきました。
お声掛け頂きましたロシア文学の歴々たる面々に感謝でございます。
背中を押してもらえなかったら行ってなかったっす。
最近ちょっとアウトプットしすぎて枯渇してたので、ものすごい良いインプットの機会だった。
マジで。
朝から晩までドストエフスキー漬けだった。最高。
(おやすみをくれた今の会社に感謝)
場所は現在のロシア文学のお膝元、名古屋でした。
名古屋ってこの前の宝塚の御園座公演以来、通過しかしてなかったから、久しぶりの長期滞在でした。
1日目
学会的には2日目から参加。
朝9時半に名古屋駅に着くも、土砂降り。最悪。しかもホテルから会場まで2キロくらいある。
珍しく迷って汗だくで到着。あげく建物を間違う。
受付を済ませて、中に入るも、さらに迷ったので係の人にお部屋まで連れてってもらうも全てロシア語の部屋だった。
Oh.........
タンブラーを持ってって正解だった。
大体こういう場所ってお水とか設置してあるからって思ってたら、スタバのコーヒー飲み放題っていう一番モチベが上がるリワードだった。
比較文学の研究者のセッションが面白かった。朔太郎との比較、これはもう目から鱗だった。
そして日本で過去6人の翻訳者の比較。
これもとても興味深いものだった。
というのも、ちょうどわたしもイギリスのコインの書籍の翻訳を終えたところだったし、いわゆる「Modern translation」についてのお話だった。
比較文学の発表で、漫画太郎の「罪と罰」がなんとなく写って、「oh......」ってなってたら、目の前に座ってた研究者に「左下ナニ?」って聞かれた。
「Oh , good question 」となるわけもなく、「彼はGatarou-Manだよ」って教えてあげた。
そしたらまた後ろを向いてきて、「Amazon〜」って言うから、「(なんでワイがGatarou-Manて検索したってんねん)」と思いながら、国際交流しました。
その後休憩スペースで参加者向けのおやつを食べてたら英語圏の方が「日本のお菓子ってなんて書いてあるかわかんねーわ。お前なんかおすすめある?」て言うから、カントリーマアムを渡して「食べて?」ってした。
「なんやこのしっとりしたものは!!クッキー!?」ってなったんだけど、「これなんて書いてあるの?」って言われたから「あの…ええと…Country mam......」っていうね。
「????」ってなるの、わかります。わかりますけど、こちらも大概恥ずかしいKIMOCHIですわってね!
おい!学生バイト!仕事しろ!ってなった。
帰りは疲弊しすぎて、矢場とんをお持ち帰り。疲れた。
そして限界ロシア文学女史のコンビニでのお買い物なんて、こんなもんっすわ。
(プレモルのロング缶が無かった)
2日目
「いつか着る時が来るだろう……」と何年も大事に置いていたロドチェンコのTシャツでイキって参加した。
っていうか名古屋はクソ暑かった。
この日はいろいろ移動して疲れちゃったけど、素敵なランチのおかげで息を吹き返した🍱
忘れられないモーメントになった。
朝のセッションを聞きながらふと外を見たら、雲が低くて見とれてしまった。
そしてこの日は「風来坊」の手羽先をお持ち帰り。
10本イケるかな〜?とか思ってたけど、全然大丈夫だった。
タンパク質足りてなかったのかな。
最終日
午前のセッションで突然泣き出す参加者がいて、会場が騒然とした。
内容的には女の人が殺される、というような内容(ロシア語)だったんだけど、なんか微妙な気持ちになった。
会場でお声掛けくださったみなさま、ありがとうございました。
なんかすごいうれしかったです。
今回のハイライトはこれ!
一般参加者の方もたくさんいらしてた。
芥川賞作家3名を招いたセッションだったんだけど、物足りなかった。
会場を後にしながら、久々に通学したなーとか思いつつ。
というわけで、名古屋お疲れ様でした。
帰りの道すがら、恩師に言われた言葉がじわじわとボディーブローのように効いてきて、ちょっと泣いた。
たいていその場で言われた瞬間、「腹立つ〜」とか思ってたりするんだけど、やはり恩師たるもの、自分の中での存在がデカい。
というわけで、急いでサンマルコさんでカレー、御座候などをゲトって急いで帰りました。
本当に身になった学会だった。
Спасибо всем людям, с которыми мы познакомились.
Большое спасибо!
(ここからは私感、というかちょいおこ)
あと、もしこういうことがなんとなくわからなかったら、同じ土俵に上がってこようとしないで欲しい。
理解に齟齬がある場合、説明するのがクソだるい。
しかも「教えておしえて」っていう姿勢ではなく「それって〇〇だよね」っていう意見をすること自体が、そもそも知識度が低いのに何言ってんのかな、と思うことがある。
いや、誰に言ってんだか。よく、知らないことを決めつけられるな、と思う。
多分専門的な知識がある人間に対する会話の仕方をそもそも知らないんだろうし、教養を感じられない。
わからないんだったら、マジで同じ土俵に上がってこないで欲しい。(大事なことなので2度目)
わからないことを「質問」するのとは大違い。
そんなの、研究者に言った途端に「あ、こいつアホなんかな」って思われて微笑まれて終わるだけだし、優しく(ピリつきながらも)教えてあげるのってものすごい疲れる。
ある程度基礎知識をつけた上で「〇〇だよね」って言うのは良いと思うけど、わたしですら何かを研究している人にそんなことは言えない。いつまでも学ぶ姿勢を持っていたいし。
日本人って、他の国の人とは違う”そういう図々しさ”があるよね。
(ドストエフスキーとかのことでわからないことをわたしに聞いてもらうのは、今まで通り大歓迎だよ!議論をしたいならファイティングポーズで待ってるね!)