東京大学で長い間教鞭をとられていた沼野充義先生がついに退官された。
なんとなく沼野先生の最終講義についてお聞きしたのが2月なかば。
初耳だったから「どこかにインフォメーション載ってます?」ってお聞きしたら「あまり派手にしたくないから…」っておっしゃってた。
去年の野崎歓先生の最終講義には行けなかった(というか行かなかった)ので、文学の世界に戻ったからには、必ず行きたいなって思った。
2月に東大のシンポジウムに行ったときの看板の文字が間違ってた。
「魅惑のロシア」なはずなのに「魂惑のロシア」になってたのを沼野先生にお話ししたら、「あれ、書き間違えちゃったかな。いつも魂のこと考えてるから」っておっしゃってて「(え!ご本人が書いてたの!?!?!?!?)」ってなったし、なんだよそれめちゃくちゃいいやん!ってなった。
めちゃくちゃfunnyな方やん…。
この時のシンポは「ロシア文化辞典」の発刊記念シンポで、到着したときにはすでに満席。
満席すぎて一旦ドア閉めたくらい。
立ち見だったんだけど、前には渡辺先生、後ろにはロシア正教の元司祭様という贅沢な空間だった。
プログラムがめちゃくちゃ豪華!
わたしはこの日秩父宮にラグビーを見に行ったあげく軽く飲んでたので、17時くらいにはギリ間に合うかなって思ってタクシーで急いだ。
運転手さんがめちゃくちゃいい人で和んだ。
おばさん現金はあまり持ち歩かない派なので「クイックペイでお願いします」って言ったら「学生さんじゃないですね」って言われた。
「えっ何で??」ってなってたら、「学生さんはクレジットカードとか…」って言うてはった。
そっか。って。
野崎歓先生のときみたいに、ゲストスピーカーもたくさん呼んだりするんだろうなあ。と思ってたのに、突如中止。
文学界の損失!!!!って絶望してたら、NHKの100分de名著のプロデューサーさんがYouTubeでの生中継を企画してくれたそう。
泣いた。NHKありがとう。(パパ元気かな)
ほんもののシンポジウムみたいだった…。
でも、ほんとは東大の法二2の1で、すし詰め状態の中聴きたかった…。
あの熱気は、たまらんよね。アアッ!参加してるゥッ!ってなる。
「ニヴフ人」のことは全く知らなかったんだけど、ニヴフの人が歌う歌はどこか美しかった。
言語を統制されたり、つらい過去もあるみたいだけど、こういう残された種族を絶やしちゃいけないなって思う。
おうちだからビール飲んじゃう。乾杯。
何年か前にパパに買ってもらったPS4(と、大型テレビ)がこんなに有意義な使い方が出来る日が来るなんて!
2600人もの人が同時に見てたと思うと、YouTube配信も悪くないなって。
先生がワイプで抜かれるなんていうのが面白くて笑っちゃった。
サハリンスクで「村上春樹のシンポをロシア人が開催してる」というのがすごい。
もちろん、村上春樹本人は呼ばない。それもすごい。
もしかしたら文学系のお友達が見てるかもしれないから、YouTubeの名前を一瞬Margaritaに変えた。
質問してもいいよってな雰囲気だったから、「次の翻訳などのご予定」を聞いたら、拾われた。
「言えないけど///」みたいな感じだったけど、聞けてよかった。
質問して良かったー!
最後は花束でフィニッシュ!すごいハッピー◎
淡々と、いつものシンポジウムでの名司会のように進んでいく講義が心地よかった。
特にしんみりすることが無くて、なんでだろうと思ったらこの春から名古屋外大で引き続き教鞭をとられるとのこと。
最高!
だって!名古屋外大の学長って!ほら!あの人!あの人だよ!ほら!
と思うと、泣ける。
【無料公開中】沼野充義(東京大学教授)最終講義「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」
YouTubeでアーカイブされてるので、自宅待機の皆様、ぜひ!
バッチリ2時間の講義って感じ。
是非ともYouTubeを見て欲しいので、ここで内容は語らないぽよ。
翌日、ものすごい季節外れの雪が降った。
蕎麦屋のとこの桜と大粒の雪が儚くて、寒いのに何度も窓を開けてみた。
余談ですが、最近はうちではずっと「青のプレモル」を飲んでる。
上面発酵酵母で高めの温度で発酵してるって。ビールの起源ともいえる紀元前6,000年頃からの伝統的な製法だってさ。(サイトより)
普通のプレモルが下面発酵らしいので、そもそも作り方違うのとかすごくない?
普通のプレモルもおいしいけど、青いやつ飲んだらもう戻れない。
飲みたいときにコンビニとかでエールがサクッと手に入れられると思えば、上出来だと思う。
「ほんとにおいしい」って感じ。
赤いやつはセブンイレブン限定っつーことみたい。
青いのを普段飲んでると、ちょっと物足りないかもしれんけど。
学生の頃の合宿で「ビールというものは、こういうものをいうんだよ」って教わって、美味しい!と思って以来、ずーっとプレモル。
それまで典型的なビールが苦手なタチだったんだけど、プレモルを知ってからイメージが変わった。
ハイネケンもすき。
ただ、これを手に取る時「ハイネケンじゃなくて、ハイネッケンなんだよ」って発音を直されたのを思い出す。
最近はタップで飲めるクラフトビールも増えてきて、めちゃくちゃうれしい。
「ツムビアホフ」の新宿東口店はドイツの「ホフブロイ」さんの公認のお店。
食べ物もおいしかったけど、トイレが男女共用でちょっとキマズい。(男性側が)
飲みに行った時でも、ビール→シャンパンやらハイボール→最後にビールに戻りたいタイプ。
ちなみに、いつもの店こと箕面ビールがドラフトで飲めた新宿三丁目の「Bistro BLEU」さんは閉店しちゃった。
センスのいいジビエと生ガキを出してくれる、とても良い店だったのに…。
瓶のクラフトビールはまたそれで良し。
外だと瓶のものはそのまま飲みたいけど、レストランで出されるときはグラスに入れて色も楽しみたいタイプ。
うちで飲むときも出来るだけグラスに入れるようにしてる。
グラスっていうかコップが好き。
都内なら「T.Y HARBOR」がたまらんよね。
ご飯も昔よりはめちゃくちゃおいしくなったし、何よりロケーションが最高。
グラスも大きさが選べるし。
天王洲アイルまで行くのはクソだるいけど。
またこうやって、「クラフトビール飲みに行こうよ」って行ける日が来たらいいな。