150BPM

ものすごいサブカルですが、あまり気付かれません。

王家衛4Kレストア版「欲望の翼」と「脚のない鳥」の話

去年のうちにUPしようと思ってたんすけど、なんだかんだ年が明けてしまいました。

今年もよろしくお願い致します。

 

「1960年4月16日3時1分前、君は僕といた。この1分を忘れない。君とは“1分の友達”だ。」

 

ようやく悲願かなって、ウォン・カーウァィの「欲望の翼」を映画館で見ることができた。

2018年に恵比寿ガーデンプレイスで再演していたのは知ってたんだけど、その頃は公私ともに余裕が無くて見逃してしまった。

しかもどの時間も満席で、仕事の合間に見ようなんていう人間には席は空いてなかった。

以下ネタバレありなので、そういうのダメな人はソッ閉じしてね。

 

しかもクリスマスイブの日曜、見事うちのオランダ人と見ることができました。

ちなみに今回は渋谷のBunkamuraル・シネマ宮下。

今工事中のBunkamuraシネマが移転したというやつ。

ビックカメラんとこに入ってるやつね。

 

クソ野郎に恋をする女の子たちの話なんだけど、あんなに甘い顔をしたレスリー・チャンに名前を聞かれたら、好きになっちゃうよね。

人は結婚したがるけどそうじゃない人もいるわけで、恋って本気になるかならないかで全然違うと思うんだけど、今回は前者のお話。

わたしは比較的他人に興味が無いからすぐに人と距離を置いてしまうんだけど、今わたしの周りにいてくれる人は、そのパーソナルスペースに図々しく入ってきた人たちだから大切にしなくちゃいけない。

人間関係ってめんどくさいし、せっかく築き上げてきたその人を如何なる形で失ったとき、打撃がすごいからね。

だからすぐに心に厚めのフィルターをかけてしまう。

 

結婚とか誰かのものになるとかどこかに所属するとか、本当にマジで嫌いなことなんだけど、今の会社とか所属しているところは気に入ってる。

 

youtu.be

一番切ないのはレスリー・チャンが撃たれることではなくて、わざわざフィリピンまで探しに行った実の母親に会えなかったこと。

あの時の怒りというか焦燥というか、そういう辛い思い歩きながら背中で演じるレスリー・チャンがすごい。

 

映画の中で流れるラテンの音楽が耳に残る。

 

人のことを嫌いになることはたくさんあるけど、好きになることがあんまりないから、せっかく好きな人に会いに行ったのに会えなかった喪失感は埋められないよね。

 

一つ疑問なんだけど、去年ずっとやってたウォン・カーウァイの4Kの上映ではやらなかったということ。

版権とか、権利関係が違うのかしら。

 

クリスマスのディナーは大好きな「おおさかkitchen。」さんでした。

昔銀座時代にお客様に歌舞伎座のそばの店舗に連れて行って頂いて以来、公私ともに利用してるお店。

お写真は看板メニューの「焼きごま豆腐」。

ほんのり焦げ目がついておいちおいち。

「うちでもやってみよっと」って言ったら、お店の人が「このごま豆腐は鉄板で焼いても形が崩れないように特別に作ってもらってるものなので、市販のものだと溶けちゃいますよ」って言われちゃったのを思い出した。

こういうのって、お外で食べるのが楽しいよね。

 

あとは「若き仕立て屋の恋」を見たい。

 

一応わたし的には王家衛の4Kレストアは感想した”つもり”なんだけど、また映画館でやることがあったら見に行っちゃうと思う。

それにしても、沖縄の桜坂劇場でどれか見たかったなあ。

年明けからの「覇王別姫 さらば、わが愛」も微妙に滞在期間とズレて見ることができなかった。

こういうこと(映画を見るなど)に対して、きちんと時間を使わないといけないな、と思った。