大統領が切り替わる瞬間にアメリカに居た話
1月のNYINCも2回目の参戦。
なーんだ、またニューヨークに行けるんだ、という気持ち。
というのも、この時期のNYCは寒過ぎるというのと飛行機が雪でバグるから、今年からマイアミでの開催かもね〜なんて聞いてたから期待してた&去年帰る時に「ばいばいNYC」というセンチメンタルな気持ちだったのに。
なんなら新しい水着も買ったのに。
どうやらコインショーの主催者によると、今後7年間はNYで開催するとのこと。
さようなら、わたしのマイアミ。
もうNYCを愛するしかないじゃん、ねえ。
ご多分に漏れず、寒い。いきなりマイナスの気温。
あと、風がすごかった。
チェックインまで時間があるし、一度宿で腰を下ろしたら寝てしまいそうだったから、スーツケースを持ったまま、オークションの下見に行った。
オークションが5つくらい走ってて、ああもうコイン業界はスタートしてんだなって思った。
今年もヤってやんよ、という気持ち。
グランドセントラルに着いた途端、ウロウロしてたら「どしたの?」って声かけられて、ていねいに「ちょっとリフトどこかな〜思て」って言ったら「Ah?」ってなった。
ああ……ここはThis is Americaだ、と思って「エレベーターどこ?」って適当な英語で聞いたら見事通じた。
そうそうこれこれ。これですわ、というやつ。
去年の記事でも書いたけど、ヨーロッパ勢とお仕事をすることが多いから、年明けにNYに行ってアメリカを感じてまたアイデンティティをリセットする感じ。
今回もcrazyを感じた旅だった。
サイバートラックもガンガン走ってた。This is AMERICAですわ。
大好きな舞台「バードマン」も、そりゃ生まれますよね、という街。
幼い頃連れてこられたニューヨークでつけてたテレビでは、延々とロールシャッハみたいなPVが流れてた。
刷り込みみたいなモンで、これが劇中で流れる作品 is Loveですわ。
さわかに晴れた1週間だった。
冬のNYCが大好きになった。
寒いとおしゃれできるしね。
毎日51stまで電車通勤。
全然苦じゃ無いし、何にも危ない思いをしなかった。
毎度どの国に行っても地下鉄に乗るんだけど、別に差別的なことを言われたこともないし、怖い思いをしたことは無い。
多分ボスと居るからなんだろうけど、まあ見た目はアジア人だけど態度が違うんだろうなって思ってる。
泊まってたとこのすぐ側に超有名なピザ屋さんがあって、重宝した。
日本には無いダイエットコークをここぞとばかり飲みまくった。
2回も食べたぜ。土日はすごい長蛇の列だけど、10分くらい並べばすぐに買える感じ。
ここ。本当に美味しかった。ウオツカを使ったソースのピザとカリッカリのペパロニがドサドサ乗ってるピザがおすすめ。マジで。
ボスが毎回何かとご家族に頼まれてるゼイバーズにいつも一緒に行くんやけど、このラズベリーブラウニーが最高にうまい。
ずっと食べたい。
冷蔵庫の中、こんな感じで思わず撮ってしまったんやけど、限界NYC OLになったら、こんな中身になるんやろうなあ(モテない)って思った。
このマルガリータの缶、いろんなフレーバーがあるしクソデカなので重宝してる。
ありがとうNYC。ロング缶をたくさん売ってくれて。
泊まった場所はNorth Little Italy、略してNolita。ノリータ。
Hipな場所で大好きになった。アパレルもたくさんあったし、歩いてるだけで楽しかった。
すぐそばの角にかわいいカップケーキ屋さんがあって、思わずこのスノードームを買いそうになった。
一度ガッシャガシャに割ってしまったことがあったから、ちょっと躊躇して買わなかったんだけど、大人になったと思わない?
絶対にレッドベルベットを食べたかったから買ったのに、翌朝袋をあけて驚愕。
全然違うラスタカラーやないかい!
まあその場で確認しなかったわたしが悪いんだけど。
バニラヨーグルトとカフェオレとおいしくいただいた。
イタリアンはどこの国でもどの場所でもハズれが無いし、安定しておいしくてありがたい。
物価高いじゃないの?みたいなことを言われるけど、まあ仕方ないよねって感じ。
日本が安すぎるのよ。
パエリヤ、めっちゃくちゃおいしかった。
いじいじすくってたらお店の人が「はいはいはいはい」ってゴリゴリと取って取り分けてくれた。
ああ、そうよね。食べることにルールなんていらないわねって。
向こうの席で今からパーティーにでも行くんかいな、みたいな集団が飲み食いしてたんだけど、めちゃくちゃ元気で騒がしくて良かった。
もちろんお仕事もちゃんとした。
たくさんいろんなコインを見て、触って、買ってきた。
愛する先生にも会えた。
いつもわたしのしょうもないコインの質問を丁寧にていねいに返してくれる。
ソヴリン金貨の本を監修しているのも、この人。
あれ?これって、アラビカさんでは?つって入った。
アラビカさんって「日本人オーナーが2013年に香港でスタートし2014年に京都にフラッグストアをオープンしたスペシャルティコーヒーブランド」なんだけど、そのコンセプトもアートワークも全部すき。
会社の近くにたまたまあるから知ってたんだけど、意外に店舗無いのね。
写真のこれ、豆がすごく芳醇な香りでウィスキーを飲んでるみたいだった。
疲れてヨレヨレなのにMoMAに連れてってもらった。たのしかった。
そこでちょっとした良いハプニングがあったんだけど、会ったら話すね。
愛するデュシャンがスッと置いてあって、気付いたら涙を流してしまっていた。
横須賀で痛い恋をしていた頃、回顧展に行った。
一緒に行った人は全く理解を示さなかったし、その後食べた海軍カレーが美味しくなかった。
ああ、デュシャン、ねえデュシャンだよ!って言ったら「いくらかなあ?」ってすぐ買おうとするところがいいよね。
いつかモネの睡蓮の庭に行きたい。それくらい大好き。
晩年の作品はもう目が見えないに等しい状態だったから、キャンバスにすごく近づいて描いてたんだよ。
だから筆使いもこんな感じなの、って説明したらちゃんと聞いてくれた。
ありがとう。
本当に一番美しいと思う。この睡蓮は。
せっかくたくさんウォーホルのお洋服を持ってるのに、なにひとつ持っていかないまま、いつものトレーナーで写真を撮るハメになってしまった。
わたしとしたことが。っていうか、マジほんと何やってんだか。
そして!!念願の!!ムーラン・ルージュに連れてってもらった!!
朝起きてチケット取れたよ、つって。
こんな夢みたいなことあるんだなって思った。
(ありがとう老板。感謝してる)
去年のブログでね!!次はムーラン・ルージュを見たいって書いたの!!ほら!!って見せたのに「ああ、そう。良かったなら良かった」くらいの感じ。
おおーん。もう頭の中はレディマーマレードがずっと流れてた。
どうやらボーイ・ジョージ先生もご出演される回もあるとか。
もうステージにフルメイクで立っていてくれるだけで、いいよね。
こんなにスーパーキュートな舞台、これ以外無いんじゃないの?ってずっと感動してた。かわいい。可愛すぎる。
舞台と同じ柄のマグカップをついつい買ってしまった。
モノを増やしたくないわたしがマグカップを買うなんて、もうありえないこと。
もう最初から最後まで最高だった。
何回も何回も見てるはずなのに、ずっと泣いてしまったし、歌ってた。
泣いてるのがバレないように声を殺して泣いてたんだけど、終わった後に「泣いてたね」って言われて、なんとも言えない気持ちになった。
毎回旅で泣いてしまって、ごめんね。
本場のジャズを聴きたいっていうボスとジャズを楽しんだ帰り、グリニッジヴィレッジのゲイの聖地に寄った。
ああ、このあたりからプライドパレードやレインボーの歴史が始まったんだな、つって、ボスに早口で説明するなどした。
子供の頃はこのあたりは一人歩きしちゃだめだよって言われてたから、お酒を飲める歳になって夜に歩けるようになったっていうことは感慨深かった。
マジでこのお肉を食べたところには感動した。
お肉が大きすぎて笑っちゃったけど、最後までおいしくいただいた。
Keens Steakhouseは1885年創業の老舗のステーキハウス。
適当な予約サイトが出てくるから、それで予約した方がいいかも。
ちょっとお仕事が長引いちゃって遅れそう!っていう電話をした「OKOK気をつけてくるのよ〜」って感じだった。
「ネイルめっちゃglitterやん!最高!」っておねーさんに褒めてもらっちゃった。
羊が有名で、天井にはキープされているパイプが何千本も置いてあった。
そこにはルーズベルトやらマッカーサーやらマイケルジャクソンやら著名人たちの名前もあった。
グラスいっぱいいっぱいまでシャンパンを入れてくれた。
キーライムパイ、大好き。
どうやったら日本で食べられるんだろう。とにかく全部が美味しいお店だった。
日本への出店が無いからこのお店を選んだっていうボスのセンスが最高。
ていうか、みんなはどこのキーライムパイが好き?
スッとランチで入った中華もおいしかった。
白い麺って、よくInstagramとかで大陸の人が食べてて「どんな感じなんだろ?」って思ってたけど、ぷりっとしてておいしかった。
わたしは坦々麺、ボスは麻婆豆腐。
お水のボトルがピンクでかわいい。こういう時いっぱい飲んじゃう。
あと、こういうお水飲んでもお腹を壊さないワイとボスってすごくない?マジ一緒に旅に出るにはベストな相手。
帰りにスーパーに寄った。
なーにがゼロシュガーだよ。食うな。って思っちゃうよね。
いつものちっちゃいカップのやつを鼻息荒く大量に買ってったんだけど、老公にあげたら大爆笑されたんだけど、その話はまたこんど。
アメリカってバカっぽいところがいいよね。
青い辛いスナックってなんやねん。と思って食べたら美味しいんだけど、一体どうなってるの。
最近こういうノンアルコールの飲みもの、外国ではすごい増えたよね。
飲んでみると美味しいから、もうこれでいいのかなって思っちゃう。
やっぱり最終日は雪が降った。
2年連続でこのタイミングだから、来年からはちゃんと寒いとこOKな格好持っていかないとね。
いい加減慣れないと。
そして、帰りの空港についたのはお昼頃。
ちょうどトランプ大統領の就任式の時間だった。
セキュリティどうなるかな、とか色々心配したけど全然大丈夫だった。
こんなアメリカのスキマのタイミングに行けたこと、結構貴重な体験だったかもしれない。
と思ったんだけど、毎年この時期にNYでコインショーがあるから、何年かに一度は同じような体験をすんのかなって。
ボスは隣でカレーを2回もお代わりしてたけど。わたしはクラフトビールをしこたま飲んだ。
やっぱりNYCにいたらブルックリンブリュワリー飲まないとね。
ブッささったMoMAのマグネットはお土産にした。
夢も一緒に見たら、現実になるんだって。オノヨーコの言葉。
今回もハドソンリバーを見れなかったけど、やっぱり死んだらイーストリバーかバッテリーパークから遺灰を水に還して欲しい。
また来年も寒い寒いって言いながら行くんだろうな。