(少し前の話)
タレ目のおじさんと、朝イチ乃木坂。
青山方面から来て六本木の交差点を越えないと、まだ六本木じゃないと思ってる。
「れーちゃんの話を聞かなくちゃいけないねえ」ってTwitter見て言ってくれたから、退職届を出した話をした。
予約をするのを忘れてて、12時なら予約できるってことで、時間を潰すことにした。
いつも言えなかった、「御朱印をもらいに行きたい」ってことを伝えて付き合ってもらった。
「なんだ。そういうのは早く言いなよ」って言われたけど、自分のことに付き合わさるのが悪いなって思って言えなかったの。
最近、わたしが大事なことはなかなか話さないタイプだってことが周りの人にバレてきてる。
基本的に自己評価が低いし、別に誰かに聞いてほしいってこともないから、なかなか自分のこと(パーソナリティ的なこと)は話さないんだけど、しょうがないよね。
手水が使えないから、きれいにお花がアレンジしてあって、その隣に自動でチョロチョロ水が出る手水が新しくできてた。
花手水はコロナ対策も兼ねた最近のトレンドみたいで、多くの神社仏閣で見かけた。
夏の趣向として、風鈴の回廊が設けられてた。
チリチリと鳴る風鈴の音色が涼やか。(扇風機で風を送ってるのは内緒だからね!)
都内の喧騒はどこへやら。
何かのおまじないかと思ったら、参拝のためのソーシャルディスタンス。
麻縄の結び目は、何か意味があるのかしら。
乃木神社のいつもの御朱印は華奢でシンプルだから、こんなにカラフルなのはうれしかった。
「くがついつかって、なんか言葉の収まりがいいね」って言うあたり、わかってる。
でもそんなの、すぐに忘れちゃうんだろうけど。
お昼に食べた伊吹うどんのつけ汁をTシャツに盛大に飛ばして、ツラくなってる間に時間になったので会場へ。
うどんを食べながら「なんでわたしたちこんなに続いてるんだろう」って話になったんだけど、「食べ物と、ものごとの捉え方の感覚が一緒だから」ってことになった。
気を遣わない友人というものはすごく大事で、大人になればなるほど少なくなっていくじゃない?
お化粧する気力がなくてすっぴんで会っても何も言わないし、落ち込んだら話を聞いてくれる人っていうのは大切。
あと、いつも素敵なおやつを持たせてくれる。
わたし、男女間の友情は全然“有る”と思うタイプ。極端なことを言う人はきらい。(あ、わたしか)
昔のポスターを見ながら、関西にいた頃のデザイナー達を思い出して、懐かしい感じがした。
カメラロールを遡ってたら、もしかしたらわたし、タレ目のおじさんと会うときはいつもこのTシャツを着てるかもしれないって思った。
いつもカラフルなものを着てる人の横にいる時は、カラフルな物を着て行っちゃうよね。
ヤクルトはもともと瓶だったんだって。
瓶だと扱いにくいからってことでプラスチックになったんだって。ほう。
プロダクトデザインというものが大好きだから、たのしかった。
普段生活で触れるものも、「あ、この人だったんだ」という新しい発見もあったし。
消費されるものなのに、それには必ずデザイナーが居るっていうことはマゾヒスティックだよね。
参道が少しキレイになった気がしたし、新しい設備が増えてた。
土曜日の午後なのに、ほとんど人のいない明治神宮なんてはじめてだったから、少し不気味だった。
御朱印はコロナの影響で、あらかじめ書いてある御朱印用紙を渡された。
手書きじゃないところが、なんだか少し物足りないけど、仕方ないよね。
どこもかしこも「アマビエ様」って感じだったけど、手洗いうがいは大事にしようね。
さすがのわたしも、お外に行く時は小分けの小さなボトルに手指の消毒液を入れて持ち歩いてる。
やりすぎくらいが、ちょーどいいんだよね。
会社についたら毎朝必ず手洗いうがいをするんだけど、隣の部署の先輩女子に「ちゃんとうがいしなさい!」って叱られて以来、外出から帰ってきたら気をつけてる。
夏頃にはウイルスも消えてるって言ったえらい人は、謝るべきだよね。
全然消えないじゃん。会いたい人にも会えない。