150BPM

ものすごいサブカルですが、あまり気付かれません。

インド映画はボリウッドダンスだけじゃない話

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今年もDiwaliが巡ってきた。今年は11月だった。

出会いがあると、必ず別れがくるタイプの人生なんだけど、例の如くプラマイゼロな人間関係が訪れて少々困惑した。

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(タージレイクパレスで貰ったDiwaliのキャンドル)

失ったものが大きいけど、得たものがそれ以上になりますように。

Diwaliってことで、新しい1年を仕切り直すことにした。

Hello new me.今年もよろしく、ってことで。

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ミールスでも食って元気出さなくちゃね。

ワイのインド好きはみなさまご承知だとは思うんだけど、もちろんインドの映画も大好き。

バーフバリとかゴリゴリのインド映画じゃなくて、今回は「インドが舞台」の映画の話。

ボリウッドダンスは出てこない系ばっかりだから「映画の大半は長尺のダンスだったんじゃないか系」を見たい人と、ネタバレが嫌いな人はブラウザバック推奨だよ!

マリーゴールド・ホテルで会いましょう(2011)」

英国人の男女7人の人間模様が行き交う、明るい映画。

インドの国の花がオレンジのマリーゴールドなんだよー。

「インドの高級リゾートホテルで過ごす余生」みたいなコピーに惹かれて行ってみると、ボロボロのホテルだった、っていう話。

仕方なくそこで滞在する7人は最後の恋を求めたり、終の住処を探したりするけど、最後はそれぞれの道を歩んでく。

女の人は強いな、と思えるラストでスッキリする。

人間関係なんて、なるようにしかならないよね。っていいながら溺死しそう。

とにかくジャイプールに行きたくなる映画。

(続編が出てるみたいだけど、別にいいかな)

「ムンバイ ダイアリーズ(2010)」

(予告編が英語しかないけど、Netflixにあるよ!)

アーミルカーンが出てるんだけど、監督は嫁。

インド映画特有のだらだらと長めの展開だけど、アーミルカーンの顔がいいから見てられる。

ボリウッドダンスは無いから「そういうの」見たい人は期待はずれかも。

心の休息を求めにムンバイに戻ってきた女性と売れっ子の画家と洗濯屋の話。

カーストが違うのがいちいちツラかった。

この洗濯屋っていうのも「ドービー」っつってかなり低めのカーストなんだよなあ。

アーミルカーンはというと、いきなり冒頭でワンナイトな感じのセックス なんかしちゃって、「ああああああああ」ってなる。

しかも朝起きたら男(アーミルカーン)がクソ冷たいパターンのやつ。ツラ…。

あと、ムンバイのことはローカルの人たちはボンベイって言ってんだなって。

基本的にアーミルカーンが出てる映画って内容うんぬんよりもアーミルカーンが出て動いて喋ってることに終始感動してるから、内容は関係ないよね!

「ホテルムンバイ(2018)」

タージホテルムンバイがテロ組織に襲われた時の話。

よくもまあ映画にしたわね!って感じ。

日本人も1人亡くなってる。

このホテルに泊まった時、バーのソファに腰掛けてシャンパンを飲んでたら、お店の人が「ちょうどあの窓から撃たれたんだ」って話してて、すごく複雑な気持ちになった。

美しいホテルが災難に見舞われたと思うと、すごく悲しい。

ダージリン急行(2007)」

急逝したイルファンカーンが出てる。

父親が亡くなって絶交した三兄弟のドタバタ映画。

感動的な何かを求める人はダメかもしんないから、流し見推奨。

マークジェイコブス時代のルイヴィトンのスーツケースがめちゃくちゃキュート。

三兄弟は喧嘩しながらヒマラヤで出家したママを探しに行くとかいいつつ、インドというカルチャーに押し流されそうになる。

そんな合間にちゃっかりインド人の客室乗務員の女の子とヤったりするんだけど、もう!

その女の子の名前が「リタ」っていうんだよ…わたしかな…

(※リタはわたしのロシア的なニックネーム)

ヴィクトリア女王最期の秘密(2017)」

映画のタイトルは「Victoria & Abdul」なんだけど、そっちの方がいいよね。

友達に「インドのコインが出てくるよ」って言われて、なんとなく見たらめちゃくちゃ刺さった。

よーく見るとデザイン的にゴシックモハールだけど、サイズが5ポンド金貨のサイズなのが気になる…(コイン屋の宿命)

アブドゥールの日記を元にした「ほぼ実話」の映画なんだけど、彼の献身的な姿勢は既視感しかなくて、今のわたしには胸がくるしくなる。

プラトニックに一途に愛せるから、セリフにもでてくるように「世界には愛しかない」って言えるんだよなー。

(わたしはプラトニックなんて全然無理だけどね!さっさとやることやろうぜ!)

作中に出てくる調度品もいちいち良い。

アブドゥールはアグラ出身だから、最初と最後に出てくるタージマハルが美しくて懐かしい。

アグラは、また行きたい。あと、原作が読みたい。

「めぐり逢わせのお弁当(2013)」

これにも急逝したイルファンカーンが出てる、素晴らしい映画。

インドには頼めば会社にお弁当を届けてくれる謎システムがあって、お弁当の行き違いから始まるお手紙のやりとりによるあったかエピソード的な。

アナログなやりとりってだいすき。わたしもお手紙書いちゃう。

宗教的に食べ物に厳しいから、気軽に外食出来ないっていう背景があるんだけど。

インドのお弁当はステンレスの3段くらいのやつで、チャパティ・カレー味の炒め物・カレーって感じ。

ナンは日本ではメジャーだけど、インドではあんまり食わないよね。

すぐ焼けるチャパティか、ドーサかプーリ。

わたしは断然プーリがすき。

ナンがお代わり自由なとこあるけど、そんなに食えないよね。

「スラムドッグミリオネア(2008)」

アカデミー賞とかとってるような、ベタなの出してきたなって思ったでしょ?

もちろん内容はめっちゃベタ。

主人公の男の子が小さい頃から憧れてた俳優ってことで、めちゃくちゃ若い頃のアミターブバッチャン師のブロマイドが出てくるのが最高。

バカにしてないで見たほうがいいって。

ラストの二人の再会シーンなんて、泣きまくってしまう。

それでは最後にKshmrさんの「Bombay dreams」聞いてくださいッ!

はー、もう一度ボンベイに行きたい人生だった。

インドが舞台の映画、ほんとすき。