ついに「恋する惑星」を見た。見てしまった。
今回もネタバレがあるので、気をつけてね。
トニーレオンが最高過ぎて、あの登場シーンを見て思わず「うお…」って悶絶してしまった。
トニーレオンが警察の帽子を脱ぎながら髪をかき上げるところと、タバコを吸っているところをもっと何度も見たい。
もう、曲が流れてきただけで映画館でノックアウトされた。
生きていてよかった。本当に。生きて、大人になって映画館で見れるなんて奇跡に近い。ありがとう王家衛。という気持ちでいっぱいになった。
まさにこれ。この映画を幼い頃に見て、香港に永遠に憧れた。
「その時、ふたりの距離は0.1ミリ」ってテロップが出た時「ウッ」って声が出てしまった。
2018年に香港に初めて足を踏み入れた時の滞在場所は湾仔だったんだけど、ここで映画が撮影されたのかと思うと感極まった。
ワールドワイドに世界中を飛び回った名付け親にそれを告げたら「香港行ったことなかったの?ってことは、呼ばれて行ったのね。第二の故郷になるといいわね」ってLINEが来た。
その時は初めての香港、所属していた会社では初めての海外出張で、忙しくてロケ地を回ることもできなかった。
でも、南の方独特の湿気の感じとか気温。街の喧騒が最高だった。
お店が夜遅くまで空いてるので、仕事の飯アポが終わったあとは着替えてお散歩に出た。
ぬるい空気を胸いっぱいに吸った。
このシーン。まさにこのシーンに出てくるようなお店を見つけて、大興奮した。
香港にはこういうお店が本当にたくさんあって、限界香港OLだったわたしにとっては「何時でもご飯が買える貴重な場所」だった。
その後の拠点は尖沙咀になったんだけど、オフィスから少し坂を下ったとこにあるお店は本当に便利だった。
ちょっとお腹がすいたらチャチャっと行って、黄色い焼売を食べた。
ここの店はいつもババアがキレてたけど。
香港警察にはこんなハンサムな警官は一人もいないけど。
カリフォルニアドリームといえば、この映画よね。って思う。
この映画、というか王家衛の映画に憧れてパイナップルの缶詰を食べまくった人はどれくらいいるんだろう。
わたしはパイナップルとかキウイとか食べすぎると喉がかゆくなっちゃう系アレルギーなので、あまり積極には食べないようにしてる。(あと、アクの強い食べ物もだめ)
この映画の英語のタイトルは「Chungking Express」なんだけど、これは尖沙咀にある「重慶大厦(チョンキンマンション)」から来てるんだけど、実物を見た時に感動した。
でもそこはレートの安い両替屋とインド人が大量に居て、思ってたのとはちょっと違った。
よくカレーを食べてたんだけど、当時本社でお隣だった時計部さんの男子から電話がきて「れーこちゃん!!そんなとこ一人で行ったらあかん!!」ってめっちゃ怒られた。
その後も、お気に入りのドラッグストアが全部入ってたから、足繁く通ったけど。
今回もご多分にもれず泣いた。
しかし、最後のスタッフロールで今回も「梅林茂」の名前を見て一瞬冷静になってしまった。(学生時代に中庭で良くタバコを吸っいるところに遭遇した)
これはただのストーカー映画なのかもしれないし、なんならちょっと度が過ぎていて気持ちが悪いんだけど、トニーレオンが艶かしくてとても良き。
そして残り一作となったけど、シンガポールから帰ってからになりそう。